Practical Spirituality: The Spiritual Basis of Nonviolent Communication (Nonviolent Communication Guides) 実践的スピリチュアリティ(非暴力コミュニケーションガイド)
NVC 非暴力コミュニケーションのファウンダー(創始者)のマーシャル・ローゼンバーグのNVCの精神性(スピリチュアリティ)についての本、英語版、この本を読んだのが2021年、そして2023年現在もまだ日本語訳はされていません。
この本を読んで、マーシャル・ローゼンバーグは、ロバート・ゴンザレスみたいなこと言ってるって、NVCの仲間に言ったら、ロバートはマーシャルの弟子なんだから当たり前だよねって話が出た。
日本語に翻訳されているNVCの本は、出版用に書かれたものだが、この本はマーシャルがワークショップや取材での会話を台本なしで話ことなので、よりリアルにNVCを感じられる。
本の最初の方で、マーシャルにとって神とは何かという会話がある。
神とは、その人の育った環境や宗教などさまざまな要因で、受け取る人によって異なる概念ですが、マーシャルにとっての神とは何かはNVCが生まれた背景を知るのに役立つとおもう。
Q: What does “God” mean to you?
Q: あなたにとって「神」とは何ですか?
A: I need a way to think of God that works for me―other words or ways to look at this beauty, this powerful energy―and so my name for God is “Beloved Divine Energy.”
A: 私は自分に合った神の考え方を必要としています。つまり、この美しさ、このパワフルなエネルギーを見るための他の言葉や方法が必要なのです。それで、私の神の名前は “最愛の神のエネルギー “です。
For a while it was just Divine Energy but then I was reading some of the Eastern religions, and Eastern poets, and I loved how they had this personal, loving connection with this Energy. And I found that it added to my life to call it Beloved Divine Energy. To me this Beloved Divine Energy is Life, connection to life.
しばらくはただの神のエネルギーでしたが、東洋の宗教や詩人を読んでいるうちに、彼らがこのエネルギーと個人的で愛に満ちたつながりを持っていることが気に入りました。そして、このエネルギーを「最愛の神のエネルギー」と呼ぶことで、私の人生にプラスになることを発見したのです。私にとって、この最愛の神聖なエネルギーは、生命であり、生命とのつながりなのです。
Q: What is your favorite way of knowing Beloved Divine Energy?
Q: 最愛の神のエネルギーを知るためのお気に入りの方法は何ですか?
A: It is how I connect with human beings.
それが、私が人間とつながる方法なのです。
I know Beloved Divine Energy by connecting with human beings in a certain way.
ある方法で人間とつながることで、最愛の神のエネルギーを知る。
I not only see Divine Energy, I taste Divine Energy, I feel Divine Energy, and I am Divine Energy.
私は神のエネルギーを見るだけでなく、神のエネルギーを味わい、神のエネルギーを感じ、そして私は神のエネルギーなのです。
I’m connected with Beloved Divine Energy when I connect with human beings in this way. Then God is very alive for me.
このようにして人間とつながるとき、私は最愛の神のエネルギーとつながっています。そうすると、私にとって神はとても生き生きとしています。
また、NVCはDivine Energy (神エネルギー)とつながる方法について意識的になろうとする試みから発展したということも興味深い。
Q: So Nonviolent Communication evolved in part from spiritual origins?
Q: 非暴力コミュニケーションは、スピリチュアルな起源から発展した部分があるのですね。
A: Nonviolent Communication evolved from my attempt to get conscious about Beloved Divine Energy and how to connect with it.
A: 非暴力コミュニケーションは、最愛の神のエネルギーとそれにつながる方法について意識的になろうとする私の試みから発展しました。
そして、NVCを実践する方法として2つのことを提示しています。
Q: では、神聖なエネルギーや他の人々とのつながりをどのようにして得るのでしょうか?
A: There are two basic parts to the process. The first is learning how to express ourselves in a language of life. The other half of the process is how we respond to other people’s messages. In Nonviolent Communication, we try to keep our attention focused by answering two critical questions: What’s alive in us? and What can we do to make life more wonderful?
A:基本的には2つの部分があります。一つ目は、人生の言葉で自分を表現する方法を学ぶこと。もう1つは、他人のメッセージにどう反応するかです。非暴力コミュニケーションでは、2つの重要な質問に答えることで、自分の注意を集中させるようにしています。私たちの中には何が生きているのか」「人生をより素晴らしいものにするために何ができるのか」。
多くの人がNVCは難しいと、あの手この手を使って、いろんな方法でNVCを実践しようとするけど、マーシャルは、たった2つのことに意識するだけでシンプルだと伝えています。
「私たちの中には何が生きているのか」
「人生をより素晴らしいものにするために何ができるのか」
これを読んでいる人がNVCを学んでどこかで躓いていたら、この2つの問いに立ち戻ってもらえたらと思います。
非暴力コミュニケーションは、ヨガや仏教のような東洋思想と近い精神性が垣間見られると思います。その一方での大きな特徴として、スピリチュアリティをソーシャルチェンジ(社会変革)へと融合しようという試みです。
この本の最後のメッセージを引用させてもらいます。
Q: ガンジーやキング牧師のように、精神性と社会変革を結びつけようとした過去の運動に影響を受けましたか?
A: Well, I certainly have been affected by them, because I’ve studied people historically that were getting things done in a way that I value and they certainly are two people that were doing that. The kind of spirituality I value is one in which you get great joy out of contributing to life, not just sitting and meditating, although meditation is certainly valuable. But, from the meditation, from the resulting consciousness, I would like to see people in action creating the world that they want to live in.
というのも、私は歴史上、自分が大切にしていることを成し遂げた人たちを研究してきましたが、彼らは確かにそのようなことをしていた二人です。私が大切にしているスピリチュアリティとは、ただ座って瞑想するだけでなく、人生に貢献することで大きな喜びを得るものです。瞑想は確かに価値のあるものですが、瞑想から得られる意識から、自分が生きたいと思う世界を創造するために行動する人々を見たいのです
”瞑想から得られる意識から、自分が生きたいと思う世界を創造するために行動する人々を見たい” というメッセージは何を伝えようとしてくれたのでしょうか?
NVCについては、過去にもいろいろ書いています。