ここ数年、スピリチュアルな本、いわゆる精神世界の本をいろいろ読んだ。
ヨーガ、瞑想、非二元、聖者や覚醒や悟りを得たと言われている人、スピリチュアルリーダー、心理学、引き寄せの法則、あげればキリがない。
そんななかで、精神世界では定番の一人とも言えるOSHOこと、バグワン・シュリ・ラジニーシ(Bhagwan Shree Rajneesh)。
20世紀のインドの覚者であり、21歳で悟りを得たと言われる彼は1990年に亡くなっているので、亡くなって30年たつが今でも人気があり、ダライ・ラマなどの影響力のある人から一般人まで多くの人に影響を与え続けており、たくさんの著書があり日本語に翻訳されたものも多い。
ガンジー、ビノーバ・バーベ、サティシュ・クマールなどインドから出てくる人たちの濃ゆさはマジで半端ない。
インターネットで検索すれば彼の言葉はたくさん見ることができる。彼が亡くなったときは自分は10代半ばで知らなかったし、興味もなかったが、今でもOSHOの弟子と言う人はいっぱいいるし、日本にもOSHOの瞑想を受けられる。
5年前くらいにOSHOのダイナミック瞑想を東京で初めて体験して面白かった記憶がある。
OSHO ダイナミック瞑想、 OSHO ヴィパサナ 瞑想を体験した
数年前から興味を持ってOSHOに関する本は何冊か読んだ。 弟子の前で語った講義だか講演なのかを文章にしたものが多くて、同じような話が違う本で書かれていたり、翻訳者によって翻訳が違っていたりとかもありつつも、力強いメッセージは心に何かしみてくるものが多い。全然入らないものも中にはある。
ここでも以前に「秘教の心理学」という本について紹介した。
今年の2月にチェンマイで、面白い日本人と出会った。
彼は自分と同じリシケシのアシュラムでヨガのTTCを一期前で修了していて、偶然たまたま出会うという人の縁の面白さ。不思議な縁で人と人の関係がつながり引き寄せられる。
インド リシケシでのヨガの旅 アシュラムでのTTC合宿の一ヶ月
その彼がOSHOの本を去年、翻訳したから読んでみてということで日本に帰国してから買って読んでみた。
本のタイトルは瞑想録 静寂の言葉。
OSHOの本は分厚い本が多いが、この本は厚くないし、講演録ではなく、OSHOの言葉が数行単位で書かれているので、読みやすい。
こういった精神世界の本は、独特の言葉や概念があって、翻訳がわかりにくいことが多いが、翻訳者が大事だと思う言葉について、翻訳の意味と意図が説明されており、わかりやすくなっている。それでもマインドで理解することが不可能に近い言葉ではある。
少しだけ、本に書かれていたことを紹介したい。
それで、興味を持ったら買って読んでみて欲しい。
話さないというだけでは沈黙ではない。声に出して何も喋っていないとしても、内面では千と一つの考えが行き来している。思考の流れが、いつまでも途切れることなく続いている。
医学は身体を治療する。瞑想はあなたの生命(ビーイング)を治療する。それは内面のための薬なのだ。
存在はとても寛大だ。いつも許していて、決して罰することがない。しかし、その存在に達するための道は、あなた自身のもっとも深い静寂を通る道しかない。
この世界は本当にパラダイスになり得る。実のところ、我々がここで実現しないかぎり、他にパラダイスはない。
生命には、それ自身の行く道がある。あなたがすべてを管理し始めたら、それをダメにしてしまう。生命に自由を許しなさい。
独りでいることは、とても美しいことだ。侵害されることなく、誰にも踏み荒らされない。あなたが自分自身であることを妨害されない。他の人が自分自身であることを妨害しない。
紹介はこのくらいで、あとはぜひ本を手にして読んでみて、生命のエネルギーの流れを感じて欲しい。
OSHOについては今も賛否が大きく別れて、熱狂的な信者のような人もいるし、カルト宗教のグルのように怪しい犯罪者のように思っている人もいる。
心の時代と言われる21世紀。世界でたくさんのことが起きるなかで、OSHOの残した言葉は深くて、薬にもなれば毒にもなるメッセージ。その存在は今この瞬間も読んだその人とともにあるのではないだろうか。
何か気になったら、一冊手にしてみる本としてはこの本は手に取りやすくて、おすすめできると思いました。
自分が買った時は、amazonで定価より高くなっていたが、本屋に行ったら置いてあったので定価で購入できた。
英語の原本はこちら。
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