マインドフルネスストレス低減法 J.カバットジン

ヨーガ

マインドフルネスストレス低減法、コロナ禍になって世の中がクローズしてきてオンラインでの学びが増えていたときに、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の8週間のプログラムが気になって受講してみようかなと思った。 受ける前に本を買って読んでみようと買って読んでみた。 

マインドフルネスストレス低減法 J.カバットジン著 春木豊訳。

本の内容は素晴らしくて、そして8週間のプログラムは受講しないでいいという結論になった。 その頃、時間があったので、ほぼ毎日ヨガの練習や瞑想を1人でやっていたのが、それで十分だった。 今も基本は1人で練習しているので、他の先生のクラスとかにたまに参加したくなるし、ガッツリ練習するようなワークショップやティーチャートレーニングのような講座を受けたくなる。

マインドフルネスストレス低減法はマインドフルネス瞑想法をストレス軽減、ストレスマネジメントを目的のために行うもの。マインドフルネスとは、「今この瞬間にいること、留まること」というような意味で、ベトナムの禅僧の故ティック・ナット・ハン師が英語で名前をつけたという。 よくマインドフルネスは瞑想の宗教要素を取り除いた瞑想法だなんて説明をみることがありますが、何を持って宗教的というのか瞑想にスピリチュアルな面はなくすことができないと思う。 マインドフルネスの語源はサンスクリット語の「サティ」で日本語の意味は、気づき、古くには「念」という言葉を使われていた。 今の心と書いて念、今この瞬間に気づきをあてることを言っていたのがわかります。 言葉って面白いなと思う。

マインドフルネス(mindfulness)は「マインド mind(心)」+「フル ful(~で満 ちた)」+「ネス ness(状態)」。心が満ちた状態といえる。心が満ちたとは、思考や感情でいっぱいになっていることではなく、今の心の状態に注意を向けていることといえるが、マインドフルネスでビジネスのためにとかの目的だと思考でいっぱいの状態になっていきそう。 そして瞑想とは、マインドをとめた状態でありマインドレスネス。マインドフルネスの先にはマインドレスネスがあるというのがヨギー視点。 

このウェブの中でもいろんな本の感想やヨガの指導者やスピリチュアルリーダーの言葉を紹介させていただいたが、この本の中ではヨガやスピリチュアルなことに関心がないよって人でも、わかりやすくマインドフルネスとは何かって書かれていて実践のやり方を説明していて、そのとおり実践すればヨギーへの道と繋がっていきそうです。すでにヨガを実践している人は、今のやり方で十分だろうし、でも瞑想ってなんだかわからないって人などは試してみる価値がありそうです。

”現在”という瞬間には、その存在を認めて尊重しさえすれば、魔法のような特殊な力が秘められています。それは、誰もがもっているかけがえのない瞬間なのです。

48ページ

本の中では様々なエクササイズが紹介されていて、なかでも力を入れているのは”呼吸”、呼吸法について、簡単な呼吸法のやり方について丁寧に説明して実践がやりやすくなっている。 呼吸というのは、今この瞬間に立ち返り、自分で自分を癒せる強力なツールでここでとても大事にしていることが理解できる。ただヨギー視点でみると呼吸の前にヨーガのポーズ、アーサナの練習をした方が効果的ではないかと思うが、ここでは呼吸法の後にヨーガ瞑想法としてポーズの紹介がある。

ヨーガを行うときの心構えは、静坐瞑想法やボディー・スキャンと同じです。つまり、むやみに努力や強制をしないということです。そして、一つひとつの瞬間のあるがままの自分の体を受け入れるようにして下さい。伸ばしたり、持ちあげたり、バランスをとったりするときは、一つひとつの瞬間に注意を集中して、自分の限界を探ってください。自分自身に忍耐づよくならなければいけません。注意をしながら体を限界まで伸ばし、その限界を超えないぎりぎりのところで呼吸をしてください。

144ページ

フローのある陽のエッセンスの強いヨガよりも、陰ヨガに近い感じのやり方をすすめているように思います。 以前に読んだトラウマ・センシティブ・ヨーガとも通じることがありそうです。

いろんな練習方が紹介されていますが、簡単にできるものでボディー・スキャンはとても有効だと自分は思います。 電車にのっている時とか座りながらやっていても誰にも気づかれないでできていいです。 自分がやっていないことで興味を持ったのは合気道を使った練習があって、やってみたいと思いました。 愛と慈しみの瞑想として慈悲の瞑想なども書かれていて、これもとても強力な瞑想法なので多くの人におすすめしたいです。

それから本の最後の方でアリゾナ大学の心理学者のガリー・シュワルツ博士の”結びつきと健康の関係”というのが興味深く、これを自分の理解で簡単に書くと人間の身体というシステムは、体の様々なパーツの臓器とかの個々のネットワークで、それらは互いに情報交換して全体として動いている。個は波であるが、全体は海であり、波という分離した存在はいないように、すべてはひとつである。 ここでも全体性について書かれているが、この話を先に持ってきた方がよりパワフルなんじゃないかな。 

マインドフルネスストレス軽減法、興味持った方はまず自分みたいに本を読んでみることをおすすめしたいです。 個人的にはヨガの実践で十分なようにも思いますが、自分の内的な気づきに役立つでしょう。

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