怖れるなかれ 共感の大地へ ビノーバ・バーベwithサティシュ・クマール

Social Change

心の琴線に触れた。久しぶりに本を読んで、心に共感の海が広がって、とても満たされた感じだった。

読んだのは、「怖れるなかれ(フィア・ノット) 共感の大地」へという本で、ビノーバ・バーベという人の話をサティシュ・クマールが監修したものを日本語に翻訳された一冊。

パーマカルチャーやNVCを共に学ぶ心の友が、お年玉、ギフトで送ってくれた。

本の購入は、ゆっくり堂へ。

怖れるなかれ(フィア・ノット) — 愛と共感の大地へ
怖れるなかれ(フィア・ノット) — 愛と共感の大地へ

ビノーバ・バーベ

ビノーバ・バーベって何者かというとマハトマ・ガンジーの弟子であり友であり、右腕と言われた思想家で社会運動家でサティヤグラハ(非暴力・非服従運動)の指導者であり、愛と共感の革命家

インドを歩いて回って、土地寄進運動を行った。

ビノーバは刑務所で5年暮らしたが、刑務所がアシュラムのようになったいう。

*アシュラムとは修行する場所

まさに平和を生きた人。

サティシュ・クマールはビノーバの弟子でイギリスにシューマッハ・カレッジを創設したことなどで知られる。

本を開けての最初のビノーバのメッセージは、こう書いてある。

「私が何派に属しているのか、と人は問う。 私が属しているのは頭のおかしい人のコミュニティだ。私は狂っている。そして、みんなも狂ってほしいと願っている。 ビノーバ・バーベ 」

自分も頭の狂った人の仲間なので、みんな狂おう。

こんなこといきなり書いて、ブログの続きは読まれるのか?

読んで狂ってくださいませ。

ビノーバのメッセージ。ダーナ、ギフトを与えることについて。

「もしあなたが金持ちなら与えなさい。もし貧乏なら、やはり与えなさい。

何も与えるものをもたない者などいない。ある者は土地、ある者は財産、ある者は知的な才能、またある者は肉体的な能力をもっている。さらに愛情や思いやりはすべての人間に溢れている。誰もが与え、贈るべき何かをもっている。だから「与えよう、贈ろう」」

 

誰かに与えるのにお金持ちである必要はない。 全ての人は与えるものをもっている。

ガンジーがビノーバについて語った言葉。

他の多くのものがアシュラムに祝福を求めてやってくるのに対して、彼はアシュラムを祝福しに来たのです。受け取る、ためではなく、与えるために」

まさにギフトを与える共感の人。

教育について

教育について書かれているところでは、インドでは14の言語があるが、

教える(Teach)に相当する言葉がない。

学びは自ら学ぶのであって、教えることはできないという。

学習を終了した生徒を「謙虚さを身につけた者」と呼ぶという。

また気になった文で

「人は今日の空腹を満たすために食べます。

10日後の空腹のためでない。

同様に、生徒にも今日を生きるために必要な知識が与えられるべきでしょう。」

現代の学校教育って今を生きるというより、過去や未来を生きていないだろうか?って思った。

政府からの自由、解放

教育の次は、政府からの自由、解放ということが書かれている。

地方へ地域へ徐々に分散していくローカル化を推奨している。

かつてインドにはバンチャーヤトという5人の年長者会議があって、村民全員のために運営されて全ての土地はバンチャーヤトに属して村が一つの家族のようなコミューンだったという。

ここの原則は全員の合意が必要ということ。

現代社会は多数決社会だが、全員が賛成できないものは決議に値しない。

「すべての土地はみんなのもの」という思想。

土地を所有するというのは、太陽を所有できないように、人間の勘違いや思い込みに過ぎないと思う。

真の自己「スワダルマ」について、「ダルマ」とは全ての人がそれぞれに持っている「法」で変化している。

スワダルマは自然に身につくものだが、そうならないのは幻想のせいだという。 その幻想は何かというと思い込み、私というものに対する思い込みだ。

真の自己を実現するために理解することを「私とは単に、いずれ朽ちていくこの身体ではなく。この身体は殻にすぎない。」ということ。

もう一つ「私とは不朽不死で、万物に行き渡る魂である。」ということ。

 

また、とても揺さぶられたところを引用する。

「魂と魂が、自己と自己とが集い、交流できるようにあなたは努力していますか? 魂の”鳥”をかごから解き放って、自由に飛び回らせていますか?自分の殻から飛び出して、全世界は自分のもので、同時に自分は世界のものだ、と感じる。そんな自分を想像したことがありますか? 真の自己は、世界に羽ばたく日を待ちわびています。万物とつながりたがっています。」

まさに、自分がIITに参加した後に自分の心の変容で感じて、魂の解放とか自由とか言ってることが言語化されてると思った。

NVC Japan IIT 2017 国際集中トレーニング参加の振り返り

心に触れた言葉

ここから、自分の心に触れた言葉をさらにいくつか紹介する。

「行為はその結果にかかわらず、それ自体で完結している。」

NVCでいう自己共感して、自分のニーズと繋がっていれば、ニーズが満たされていなくても大事にできることと近い感じを受けた。

そして、バカヴァット・ギーターの第3章を引用して 「カルマ・ヨガを実践するヨギはその行動の成果を放棄するが、それを失うのではなく、逆に無限の果実を得る」

同じ行動もどんな気持ちで行動するのか、それが喪失感や欲望からなのか、大事にすること(ニーズ)からなのかで、外からどう見えるかではなく、本人が受け取ることが変わる。

「何もせずにすべてを為す」 「すべてを為しつつ、何もしない」 「自分を信じるのと同じように全ての生き物を信頼する」 「この世のすべての創造物がめでたく、ありがたい」

メッセージの一つ一つが深くて優しくて、愛そのもの。 多くの人に本を読んで欲しい。

もう少しだけ書くと、ビノーバの生き方の基本は「今を祝福して、未来を信頼する。」

この世界はギフトで溢れていて、たくさんのギフトを受け取って生きていることに感謝してお祝いするということ。

ギフトエコロジーを生きるとか言ってたが、そもそも世界は宇宙は生きることはギフトでお祝いなんだよね。

本のタイトル「怖れるなかれ」とは、世界を信頼しようということだ。

さらにビノーバはすべての人がアーティストで、生きることがアート 芸術だって言ってる。

「アート・オブ・リビング」、「生きる技術」、想像力を働かせて、自由にシンプルに生きること。 分離から、全てがひとつで在るとう、本来の自分に気づいて生きること、全体性への気づき。

すべての人が、共感と愛の革命家だ。

「フィア・ノット」 「MOVED BY LOVE」 「愛によって動かされる。」

この本はビノーバ・バーベやサティシュ・クマールや、たくさんの人からのダーナ、ギフトであり愛の本。

これから何度も読み返すだろう。 自分の書いた感想が誰かへのダーナとなれば嬉しい。 本をギフトしてくれた友人に愛と感謝を「ありがとう」

 

サティヤーグラハ アヒムサ 非暴力とガンジー自伝

ヨガの聖典「バカヴァッド・ギーター」から学ぶヨガ哲学と生きること

瞑想録: 静寂の言葉 OSHO

 

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