ヨーガスートラ1章5節ー6節 ヴリッティ(心の作用)の分類と種類について
ラージャヨガの教典と言われるヨーガスートラを読んでいく。更新滞っていましたが少しずつ進めていきます。先に1章の13節に進んでいましが、1章の5節に戻ります。
Sutra 1-5 ヴリッティヤハ パンチャタッヤハ クリシュタークリシュターハ
वृत्तयः पञ्चतय्यः क्लिष्टाक्लिष्टाः॥५॥
vr̥ttayaḥ pañcatayyaḥ kliṣṭākliṣṭāḥ (5)
訳:心の作用には5種類があり、煩悩性のものと非煩悩性のものがある。
心の様態には5種類あり、それらは苦痛に満ちたもの、あるいは苦痛なきものである。
インテグラルヨーガ新刊の日本語訳スワミ・サッチダーナンダ著
心のはたらきには5種類あり、苦しみを伴うものと伴わないものがある。
現代人のためのヨーガ・スートラ グレゴール・メーレ著
心の作用には5種類ある。それらは煩悩性のものと、非煩悩性のものとに分けられる。
ヨーガ根本教典 佐保田鶴治著
Sutra 1-6 プラマーナ ヴィパリャヤ ヴィカルパ ニドラー スムリタヤハ
प्रमाणविपर्ययविकल्पनिद्रास्मृतयः॥६॥
pramāṇa viparyaya vikalpa nidrā smr̥tayaḥ (6)
訳:心の作用は5種類あり、
正しい認識、謝った認識、妄想(想像)、睡眠、記憶である。
それらは正知、誤認、言葉による幻惑、睡眠、記憶である。
インテグラルヨーガ新刊の日本語訳スワミ・サッチダーナンダ著
5種類の心のはたらき(心の波)とは、正しい認識、謝った認識、概念化、深い睡眠、そして記憶である。
現代人のためのヨーガ・スートラ グレゴール・メーレ著
5種類の心の作用とは(1)正知、(2)誤認、(3)分別知、(4)睡眠、(5)記憶である。
ヨーガ根本教典 佐保田鶴治著
ヨーガでのヴリッティ(心の作用)には、煩悩性があるもの(苦しいこと)と、煩悩性がないもの(苦しみがないもの)の2種類に分けられる。 ヨーガでは苦しくないことであってもいずれは手放していく。
心の作用は5種類に分類される。3番目が人によって異なって読めますが、私がTTCで教わった時はImagination 想像や妄想と習ったことをここに記しておきます。 5つのブリッティについては次の節から順番に説明しています。ヨーガ・スートラは、時間をかけて一つずつ学んでいきます。
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