チャクラとは何か? ヨーガとチャクラの関係性を知ろう

チャクラ チャクラ

ヨーガを学ぶとアーサナ(ポーズ)だけでなく、瞑想、呼吸法、アーユルヴェーダ、ヨガ哲学など興味がどんどん増えていきます。

チャクラも、その一つで興味あるけど、イマイチわからないという人へ、わかりやすく解説してみたいと思います。

チャクラとはヨーガやアーユルヴェーダなどで大事にされている概念で、スピリチュアルな世界で使われている用語です。

現代の科学や医学ではあるかどうかは解明されておらず、オカルトや怪しいものだと思う人もいる。

その一方で、なんだかよくわからないが、面白そうだと興味を持つ人も多い。

チャクラの概念はヨーガやヒンズー教の他、タントラやチベット仏教などの密教にもあり、西洋では20世紀のはじめころに神智学で見られる考え方です。

神智学というと星の教団を解散した覚者で哲学者のクリシュナムルティや、神秘化でシュタイナー教育やバイオダイナミック農法で知られる人智学のルドルフ・シュタイナーなどが知られています。

ヨーガを学んだりして、チャクラに興味を持った人に、チャクラについて知ることで、人生を少し豊かに楽しく過ごせることを意識して簡単に書いてみようと思います。

チャクラの意味

チャクラとはサンスクリット語で、車輪や渦を意味する言葉が語源だと言われています。

古代のハタヨーガの修行では、第一チャクラのあたりにクンダリニーというエネルギーが眠っており、このエネルギーをシヴァの妻である女神シャンクティといい、クンダリーニを覚醒し上昇しチャクラを開き活性化して頭頂部のシヴァに到達してシヴァとシャンクティの合一をすることで覚醒、悟りに至る。シヴァ神 男性性とシャンクティ女性性、陰陽がひとつになる。

そしてチャクラとは簡単にいうとエネルギーが交差する場所です。ヨーガでは人体(フィジカルボディではなくアストラル体)に約72,000のナディと呼ばれるエネルギーラインがあり、そのナディが交差する場所がチャクラと呼ばれている。

ナディとはヨーガだけでなく、タイ古式マッサージではSen (セン)と呼ばれていて、中国の気功などでは経絡と呼ばれている。

日本でも針やお灸で経路やツボを押すなどで馴染みが深いものだったりします。

エネルギーラインに流れている生命エネルギーを、ヨーガではプラーナ、気功や日本でも古くから氣と呼ばれていて元氣が出るとか、気力とか氣を送るなんて言われていて、目には見えないがライフエネルギー 生命のエネルギーのことです。

プラーナもナディも目には見えないし、あるかどうかわからないと言えばわかりませんが、ツボを押して体調がよくなったりするように、どうやら何かがあるのか、ありそうだと思いませんか?

プラーナやナディの話もとても面白いと思いますが、チャクラの話に戻ろう。

ヨーガでのアーサナやプラーナヤマなどの練習を行うことで、エネルギーラインであるナディを浄化して、チャクラに流れるエネルギーを活性化していくことができるという考え方です。

チャクラが活性化することで、身体的、感情的、霊的、精神的な成長や浄化やエネルギーの流れが活性化して、純粋な意識の状態、悟りや覚醒という体験や状態になっていくというのが、チャクラを短く説明するとなります。

ナディを浄化して整える方法として、ナディ・ショーダナ・プラーナヤマという呼吸法がある。

 

チャクラが開くというのは、エネルギーが活性化して、よりイキイキと生きることで、誰もチャクラは閉じておらず、エネルギーの流れの量や質を意味すると捉えたらいいかと思います。 実際のチャクラの場所はエーテル体やアストラル体と呼ばれる人体の外にあるとも言われてますが、人体の脳神経や自律神経の流れと関わっており、第3チャクラのマニプラチャクラは第二の脳と言われる太陽神経叢と関わっているなどともあり、いつの日か科学的にも証明される日が来るかもしれません。

チャクラの種類

多数あるチャクラで重要なものとされるのが、主要な3つのナディ(エネルギーライン)であるsushumna(スシュムナ)、ida(イダ)、pingla(ピンガラ)が交差する場所で、7箇所のチャクラを重要なチャクラとされています。

 

ida(イダ)は静的な月のエネルギー、pingla(ピンガラ)は動的な太陽エネルギー、sushumna(スシュムナ)は身体の底から頭頂までプラーナをめぐらせている。idaとpingalaは背骨に沿って螺旋になって交差している場所がチャクラの場所になる。

世に言うチャクラと言う場合は、この7箇所のことだけを示す場合が多そうです。 各チャクラの特徴は表にまとめたので参照してください。

 

チャクラ サンスクリット語 意味 場所 神経系 ホルモン
第一チャクラ ムーラダーラ 根、生命の根源 脊髄の基底部 仙骨神経叢 副腎髄質
第二チャクラ スヴァディスターナ 創造性 恥骨下部 腰神経叢 生殖腺
第三チャクラ マニプーラ 宝石 エネルギー おへそ周辺 太陽神経叢 すい臓
第四チャクラ アナハータ ハート 胸の真ん中 心臓神経叢 胸腺
第五チャクラ ヴィシュッダ 表現 喉元 頚神経叢 甲状腺
第六チャクラ アージュニャ 直感 眉間、ひたいの中央 総頚動脈神経叢 脳下垂体
第七チャクラ サハスラーラ 意識 頭頂 大脳皮質 松果体

 

主なチャクラについて

ムーラダーラ Mooladhara

第一チャクラのムーラダーラは、骨盤の基底部にありMoola(土台)、adahara(根)、根源のチャクラ。 生命の根源で、排泄への影響や恐怖や安全、食事といった身体的なニーズなど生命の記事に必要な根源と繋がっている。 アドレナリンの分泌で知られる副腎髄質と関わっている。大地に足をしっかりつけて生きるためのチャクラと言えます。 不安や恐れの気持ちが強い場合は、第一チャクラのムーラダーラに注目してみましょう。 第一チャクラを活性化させるには、身体の基盤である骨盤を動かすようなアーサナをして整えることをおすすめします。

スヴァディスターナ Swadisthana

第二のチャクラ スヴァディスターナは恥骨下部、 swa(自身)、disthana(場所)は、自身の所有する場所を現している。

性的エネルギーや創造性のエネルギーのチャクラで、性エネルギーは全ての生物の創造のエネルギーでもあり、生きるのに必要なエネルギーであり人に欲があるのが自然なものだが、物や性などへの執着を解き放つチャクラと言えます。

執着や依存ではなく、喜びからの行動や意識のチャクラでバランスが取れると創造性や芸術性が育っていきます。 性的な問題や欲望への執着や依存がある場合は、第二チャクラを整えるましょう。

骨盤を動かすアーサナや、股関節を動かすアーサナや丹田呼吸法などをすると効果があります。

マニプーラ

第3のチャクラは、Main(宝石)、pura(街) 宝石の街のチャクラ

おへそのあたりにあるマニプーラチャクラは、自律神経センターである太陽神経叢と深い関わりがあります。 第一チャクラと第二チャクラが整って、恐れや執着から自由になると第3のチャクラは宝石のようにキラキラと生きるエネルギーであり、意図と願望に関わってきます。過去や未来を生きるのではなく、今を生きるエネルギーのチャクラだといえます。

アレルギーや風邪、ウイルスなど自律神経が弱っている人は第3のチャクラに意識してみましょう。

第3のチャクラを活性化するには、自律神経を整えるアーサナ、前屈や後屈、ツイスト系、メディテーションやプラーナヤマなどをバランスよく行いましょう。

アナハータ

第4チャクラは、Anahata(絶え間ない音)ハートチャクラ

ハート、胸の中央付近。 ハートは心、愛のシンボルで愛と気づきや調和のエネルギーを現します。 今に気づき、、怒りや執着、恐れではなく、共感や慈愛、喜びから与えて受け取る関係性。 

恋人など特定の関係性の愛ではなく、一つであることや調和や繋がりを示します。

第4チャクラも第1から第3チャクラとの関係があり、恐れや執着から解放され、今この瞬間を与え受け取る関係で生きることと言えます。

第4チャクラを活性化するには、肺をしっかり使えるように完全呼吸や、胸を開くようなコブラのポーズなどや、肩甲骨をの柔軟性を意識するアーサナを行うことや、静かにメディテーションを行って自分と繋がる時間を持つといいでしょう。

ヴィシュッダ

Vishuddhi(極めて純であること) 喉元のチャクラで、表現のエネルギー。 背骨の一番上の頚椎の上部あたりになります。

第5チャクラは、コミュニケーションや自己表現に影響があると言われています。 浄化や真実、他者からの影響ではなく、何事にも執着せず自分自身の正直さで生きるチャクラです。

アーサナで背骨を鍛えることで第1から第5チャクラまでをバランスよくと整えることが大事になる。 プラーナヤマ 呼吸法や、Bandha(バンダ)をロックすること練習や、屍のポーズ シャヴァーサナでじっくり休むこともこのチャクラに影響を与えます。

アージュニャ

Ajna chakra サードアイチャクラ(Third eye chakra)、いわゆる第三の眼。 直感や洞察のエネルギーで、自分の内なる声を聴き、人生の目的や本質との繋がり、潜在的な力を発揮したり引き寄せるなどが起きると言われています。

第5チャクラまでを安定させることや、集中力を養うバランスポーズや、メディテーション 瞑想で、自分の内側を観察したり静けさとともにいることが役立ちます。

サハスラーラ

Sahasrāra Chakra、頭頂のチャクラ、宝冠、クラウンチャクラ(Clown Chakra)とも呼ばれる。 意識のエネルギーのチャクラで、蓮の花をイメージされています。

蓮の花は真理や悟りのシンボルであり、解脱、覚醒、自由、宇宙意識と繋がるスピリチュアルなチャクラと言えます。

第1チャクラから第6チャクラまでを整えたら、最後は悟りや解脱まであと一歩かもしれません。 プラーナヤマ、メディテーション、Bandha(バンダ)をロックし、クンダリーニ・エネルギーを第1チャクラからサハスハーラチャクラまで上げる練習をしてみましょう。

チャクラを人生に取り入れる

今回、解説した話以外にも各チャクラにはマントラがあって、そのマントラを唱えるチャクラ瞑想があったり、各チャクラの色やシンボルがあったりします。

ここまで読んでいただいて、チャクラについて少し理解できたでしょうか?

私はチャクラに関心はなかったのですが、ヨーガを学んでいるうちに心と身体の関係性としてチャクラが関わっていることが面白いと思うようになりました。

チャクラなんてものは存在しないと思って生きることもできるし、チャクラを知ることで心と身体を繋げて人生を少し楽にしたり、楽しむこともできると思います。

もちろん、がっつり修行に取り入れて、真理の道を生きる、覚醒や解放を目指すことも自由。 なお、ヨーガにまつわる役立つことを今後はアップしていきたいと考えています。

プライベートなレッスンや心や身体のご相談もあれば、お問い合わせや質問いただけたらと思います。   わかりやすくシンプルに説明するつもりが、4000文字オーバーの長文になってしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございます。

 

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