インドのヨガの聖者パタジャリの言葉

ヨーガ

パタンジャリというとインドのリシケシで食べたオーガニックなクッキーが美味しかったなあ。 

パタンジャリクッキー

NVCの学びの復習をしていたら、あるトレーナーがインドの聖者パタンジャリさんの言葉と伝えていた。

「外の世界にないものは、あなたのなかにある。」 

パタンジャリは、インドのヨギーで聖者であり賢者。

ラージャ・ヨーガの教科書、ヨーガの聖典「ヨーガ・スートラ」の編纂者として知られる。

ヨーガ・スートラが書かれたのは、今から1500年とか1600年前くらいと言われているが、2500年とか前という人もいるようだ。 どっちにしてもすごい昔。 

リシケシでのTTCでは、毎日授業の最初にパタンジャリのマントラを唱えていた。

インド リシケシでのヨガの旅 アシュラムでのTTC合宿の一ヶ月

パタンジャリのマントラ

Yogena cittasya padena vacam 

Malam sarirasya ca vaidyakena 

Yo`pakarot tam pravaram muninam 

Patanjalim pranjaliranato`smi 

OM shanti shanti shantihi。

ヨーゲーナ・チッタッシャ・パデーナ・ヴァーチャー
マラム・シャリーラッシャ・チャ・ヴァイディヤケーナ
ヨーパーカロート・タム・プラヴァラム・ムニーナーム
パタンジャリム・プラーンジャリラーナトースミ

オーム シャンティー シャンティー シャンティーヒー

意味は、心の浄化のためにヨガを、

体の浄化のためにアーユルヴェーダ

言葉の浄化のためにサンスクリット語

与えてくれたパタンジャリに身を低くして感謝します。

そんなような意味だよと教えてもらった。ふーんって感じだったが、一ヶ月毎日唱えていたら覚える。

グレゴル・メーレの「現代人のためのヨーガ・スートラ」で序章にてパタンジャリさんについて書かれているのだが、聖仙ヴィヤーサがパタンジャリを賞賛している言葉として紹介されているのが訳が微妙に違うが多分同じ。

最高の聖者であるパタンジャリの前に、頭を垂れるのだ。

心が明晰になるようにヨーガの指導を行い、

言葉が明晰になるように文法の指導を行い、

体が健康になるように医学の指導を行ったパタンジャリの前に。

ヴィヤーサはヨーガ・スートラの注釈書である「ヨーガ・バーシャ」を書かれた人ヴェーダンタ哲学の開祖。

パタンジャリのヨーガ・スートラ

パタンジャリのヨーガ・スートラは、4つの章からなっていて、全部で200くらい詩のようにサンスクリット語で書かれている。 

それだけだと意味がわからないので、いろんな人が解説を加えている。 

なので、本によって書いてあることが違う。

とりあえず、2冊買って読んでみたが確かに違う。

日本語でわかりやすいと言われているのが、スワミ・サッチダーナンダの「インテグラル・ヨーガ (パタンジャリのヨーガ・スートラ)」。

表紙の絵が素敵で購入したクレゴール・メーレの「現代人のためのヨーガ・スートラ」

2020年「インテグラル・ヨーガ」に新刊が出たので購入してみた。

書いてあることは、日本語訳で、こんな下記のようなことが書かれている。

第一章

2心の作用を止滅することが、ヨーガである

3その時、見るもの(自己)は、それ本来の状態にとどまる

4その他の時は、(自己は)心の様々な作用に同化した形をとっている(のように見える)

第一章の最初だけ紹介したけど、これらについての解説が書かれている。

いきなり、心の作用の止滅とか書いてあるが、そんなこと簡単にできないし、望んでいる人はいるのかとも思うが、そこに美しさを感じる。

そんな修行をしているヨーギーじゃなくても、読んでみる価値のある本だと思う。

この本で書かれていることをめっちゃ短くまとめると、人間の本質は心の曇りが取れたら、愛そのものの純粋な存在で、それがヨーガですよってことだと思う。  

そのための修行、修練が書かれている。 

心の作用の止滅の説明のところで、書かれている一文を抜粋する。

”外界のすべてが、あなたの思考(想念)と心理的態度に基づいている。世界はすべて、あなた自身の投影物だ”

これがもうすべて現していると思う。

ちなみに第二章の30でようやく非暴力(アヒムサ)が出てくる。

以下がヨーガの八支分である。①ヤマ②ニヤマ③アーサナ④プラーナーヤーマ⑤プラティアーハーラ⑥ダーラーナ⑦ディヤーナ⑧サマーディ

30ヤマは、非暴力、正直、不盗、禁欲、不貧よりなる

35非暴力に徹したもののそばでは、すべての敵対がやむ

46アーサナは、快適で安定したのでなければならない

ヨーガというとポーズ アーサナを練習している人がほとんどだと思うが、アーサナについては、これだけ。1500年前だか2500年前から人の心は進歩しているのだろうか?   

生きるのに苦しさを感じている人が少しでも楽になれたり、自由に生きることに、書いていることが少しでもつながたら嬉しいなって思う。

*ヨーガ・スートラ、最初に読んだときは、ほとんど意味不明だったのが2年くらいたって読んでみると理解できることが増えていた。今度ヨーガスートラについて、記事書いてみようと思います。(2020年6月)

パタンジャリへの感謝を込めて、短い平和を祈るマントラを。

lokah samasthah sukhino bhavanthu  

ローカーハ サマスターハ スキノー  バヴァントゥ

パタンジャリのヨーガ・スートラを学ぶ 1章1節 Atha アタ 

ヨーガスートラを読む はじめの1章1節から4節までについて 

パタンジャリのヨーガスートラを読む 1章5節ー6節 ヴリッティ(心の作用) 

ヨーガ・スートラ 1章12節−14節 修習と離欲

ヨーガ・スートラ 1章33節 慈・悲・喜・捨 

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