ヨガのポーズのことをサンスクリット語ではアーサナという。アーサナとは、一般的には坐法といい、ハタヨーガの古典に記されたアーサナはほとんどが坐法。現代練習されているヨガのポーズは、最近になって誕生したものもあると言われています。 西洋の体操やインドやアジアの武術から生まれたヨガのポーズなどもあるようです。
ヨガのポーズの本。ヨガのポーズを本で学ぶという考えが自分にはなかった。 インドでティーチャートレーニングを受講して日本に帰国してから、実際に習ったポーズを自分で復習する上でインターネットで調べても人によって違っていたり、教わったことと微妙に違ったり、大きく違ったり、ポーズの名前が違っていたり、何が正解なのか? それとも正解はないのか? 指導者たちがどのように考えているのか知りたくて、ヨガポーズに関する本をいろいろ購入してみました。
結論を言うとヨガの指導者によって、ポーズに関しての考え方は異なっていました。 本当の意味での正しいポーズというのは、ハタヨガの古典では座位しか説明されていないので、わかりえないかもしれません。
ヨガのポーズをなんのために行うのかその人の目的によって正しさは変化するとも言えるかもしれません。
今回は3種類のヨガポーズの本について、それぞれの特徴を気になったところなどを書いていこうと思います。
YOGAポーズの教科書 綿本彰著
日本のヨガの先生で、超有名な綿本彰先生のヨガポーズに特化した本。理想的なアーサナ(ポーズ)とは最高な呼吸ができる姿勢と定義されています。ポーズの前に3つの「バンダ」について説明されています。アーサナにおいて重要なことではありますは、ヨガの初級者の人は最初はあまり気にしないでもいいと思います。
紹介されているヨガのポーズは100。「気持ちいい」と出会える7つのポーズで気持ちよくポーズをする原則。体の使い方を覚えるための12の原則、残りの81の基本のポーズで、前屈、後屈、側屈、ねじり、バランス、逆転、その他と7グループに分類されています。2ページで1つのポーズについて説明。
太陽礼拝は、AとBの2種類を紹介している。太陽礼拝もポーズに含めている。瞑想で行う坐法は6種類、目のトラタク(遠近法)などもあります。
ポーズ名を日本語、英語、サンスクリット語で記載、ポーズのデータを姿勢で3つに立位、座位、臥位に分類、ポーズの整体効果を5つに分類、ポーズのタイミングを序盤、中盤、終盤に分類、身体のどこに効くかを6つに分類、メンタル、ビューティー、フィジカルのどの効果があるかなどで分類しています。
ポーズについては複数の写真を使って行い方やコツ、注意事項などを解説しています。アライメントについては、そんなに細かく説明しているわけではないですが、このくらいで十分だと思います。
ヨガのポーズを学ぶのであればとりあえずは、この一冊で十分そうです。本の見栄えも綺麗でみやすさがナイスです。
著者:綿本彰
- 著者:綿本彰
- 出版社 : 新星出版社; A5版
- 発売日 : 2016/6/4
YOGAポーズ大全 久保玲子監修
監修がSatori Sankara(小口智)さんと久保玲子さん、プロフィールによるとSatori Sankaraはシヴァなんだヨガをベースにしているサーファーという。久保さんは水中撮影から呼吸法に興味を持ってヨガを始めたという。海とヨガ繋がりで、親近感が沸きます。紹介されているヨガポーズは127ポーズ。ざっと見たとき、87ポーズしかないんじゃないって思ったが、ポーズによってバリエーションがあります。例えば椅子のポーズのバリエーションで捻った椅子のポーズだったりです。ポーズのバリエーションがあるのはいいと思います。ポーズの効果と難易度が記載あります。
ヨガポーズの名前は、日本語とサンスクリット語で、サンスクリット語の意味なども解説してあるのが、興味を持つ人は少なそうですが自分はそういうところが好きだったりします。
太陽礼拝は、2種類紹介しています。2種類分けるのって一般的なのでしょうか?
ポーズは立位、座位、前屈、後屈、ねじり、逆転、バランス、股関節、リラックスとグループわけしており、目的別のプログラムなどもあります。
ヨガの基礎知識的なことも書いてあるので、ヨガのポーズだけでなくヨガを知りたい初心者の方などにもわかりやすいと思います。アーユルヴェーダにも1ページ触れています。ヨガのポーズが知りたい人に必要なのかわかりまでんが、ヨガ=ヨガポーズだと思っている人にはヨガってポーズだけじゃないんだって知ることができる、とっかかりになるのかもしれない。こちらの本はイラストが素敵でセンスが自分は好きです。
- 監修 :Satori Sankara 久保玲子
- 出版社 : 成美堂出版
- 発売日 : 2015/6/1
すぐひける ヨガポーズパーフェクトバイブル
著者のMakotoさんは大手ヨガスタジオのディレクターをされている方で初心者からヨガインストラクターまでの幅広い人に向けたヨガポーズの本。ポーズの数は134で軽減法が105掲載ということで、実質は239のポーズが紹介されている。
ヨガの実践の8ステップとして八支則が少し触れてあります。本当に触れているだけでこれで理解は難しいでしょう。 ポーズの前に身体の動きのチェックとして3つの基準、足、股関節・骨盤、肩・肩甲骨とあって、いきなりポーズを紹介するのではなく、まずは身体を知ることから。4種類の基本的な呼吸法の説明もわかりやすいですが、初心者の人が読んでできるのかはわかりません。
ポーズは立位、座位・仰向け・うつ伏せ、後屈・逆転、アームバランス・コア、リラックスという5つのグループに分類。ポーズの説明は、効果や禁忌があり、軽減法やヴァリエーションも書いてあり、ポーズにつて、より詳細を学びたい方向けていえそうです。
ヨガインストラクターも活用できるように意図して本を作っているようで指導者にも役立ちそうなところもあるが、指導のためだと物足りないところもかなりあります。
ポーズの種類も多いので、他のヨガの本+こちらの一冊を持っていると役立ちそうです。
- 著者:Makoto
- 出版社 : ナツメ社
- 発売日 : 2015/9/14
ヨガポーズの本まとめ
ヨガポーズの本は他にも色々出版されていて、英語の本とかも持っているのですが、英語が得意ではなくても写真や図柄があるものならば英語版の本も面白いと思います。 やはり複数の本などで比較するのも面白いです。 ヨガポーズの本に哲学などを触れていたりもしますが、哲学は別の書籍や講座などで学ぶのをお勧めしたい。
今回はこの3冊の紹介のみでしたが、また別の本のことも書いていきます。
英語のヨガポーズの本について一冊下記から。
ヨガのクラスをオンラインと対面でレッスンやっています。興味ある方はクラスのスケジュールを確認またはお問い合わせください。