シュリ・アーナンダマイー・マー、20世紀インドの聖者の一人。至福に浸る聖女と呼ばれる。
「シュリ・アーナンダマイー・マーの生涯と教え」という本がやってきて、読むまで、まるで知らなかった。
興味深い精神世界の学び。
本を著者はアレクサンダー・リプスキ氏で翻訳は藤本洋さん。出版社はスピリチュアル系の本でお馴染みのナチュラルスピリット。
ヨガの世界では有名な一冊、ジョージ・ハリスンやスティーブ・ジョブズら著名人の愛読していたというパラマハンサ・ヨガナンダのあるヨギの自叙伝 に彼女の話が出てくることで知られているという。
2014年には「永遠のヨギー ヨガをめぐる奇跡の旅」というタイトルで映画化されている。
ヨギーならずとも観たい映画。
ラーマクリシュナ、ヴィヴェーカサナンダ、オーロビンド・ゴーシェ、ラハナ・マハルシ、そしてバラマハンサ・ヨガナンダのような、現代インドに置ける偉大な聖者達の中に、当然含まれるべき霊的巨人である。
序文から、半分くらい名前も初めて聞く。知らない人文明が発達した現代においても不思議な国、カオスな国、神秘な国、インド。
物乞いから聖者まで何が現れても驚かないが、何か只者ではないと感じる。
著者のアレクサンダー・リプスキ氏はドイツ生まれの学者、カリフォルニアの大学で宗教学の教授をになり、スピリチュアルな人で真理の探求をしていたという人。
シュリ・アーナンダマイー・マーとは?
1896年4月30日に東ベンガル、現在のバングラデッシュの内陸部のケオラという小さな村で生まれた。ヒンズー教のヴィシュヌ派のカーストでは最高位のプラフマン(バラモン)の家系で、誕生した時の名前はニルマラー・スンダリー(汚れのない美)という。
学校に行っていたのは2年にも満たなかったが、明晰で優秀であったというが、本は決して読まなかった。英知は教育や本とは関係ない。幼い頃から朗らかな子で、ときどき明らかないトランス状態になることがあったが両親はあまり気にしていなく、慣習により子供の時に結婚相手が決まり結婚式は13歳になる前という。
徐々にスピリチュアル(霊的)な能力が知られていったというが、多くの聖者とかが指導者やグルについて修行や様々な学びをしているが、そういう行動がなかったという。
天才的、天性、持って生まれた能力なのか選ばれたというべきか。
その超常的な力は、あらゆる病気をただ触れるだけで治したという。現代人で言えば、きっと怪しい、信じられないとなるのだろうね。
アーナンダマイー・マーの教え
それが良いことでも、悪いことでも、起こることの全ては、ーもし、それが起こるように定められたものならーある種の力の、神秘的な相互作用を通して起こります
私は永遠に存在し続けている
何かに依存している幸福、それが人、お金、安楽など何であれ、長続きはしません。
人は自分の願望に従って、さまざまな種類の喜びと悲しみを体験するために生まれてくるのです。
「私は他のすべてのものから分離した、個別の存在である」という概念は消えさらねばならない。我々は欲望、うぬぼれ、激情、そして「私は」や「私が」といういかなる意識もなくすようにしなければならない。
なぜ将来の自己実現について語るのでしょう。それは、今ここに存在します。
メッセージの中でも、特に目についたものを一部だけ紹介させてもらいました。
最初、本を読みはじめは読みにくい感じで、1ヶ月くらい本を置きっ放しだったのが、読み出したら、どんどん惹きこまれていった。
霊的な表現が知的に理解しようとすると混乱してしまうが、ただ受け取ってみると、このメッセージに感謝が湧きました。
珍しくブログで紹介させてもらった。今後も本の紹介をしていけたらと思います。
怖れるなかれ 共感の大地へ ビノーバ・バーベwithサティシュ・クマール