「怒りも悲しみの感情も他人の言葉や行動が理由で起きるんじゃないんだ。」
なんてことを言うと、「それ、どういう意味なの?」って返ってきたり、 「そんなはずはない。」って返ってきたり、 それでも自分は自分の感情は自分にあって、他人にくれてやらないぞって思う。
あいつのせいでムカついているとか、自分があの人を怒らせてしまったとかっていうのは 自分の感情を自分のものだってことを自覚できていないことで、それは誰か他人が所有させてしまっていて、「感情の奴隷」の状態だって言えるようなもの。
自分の感情が起きる原因は自分の内側にあるのであって、他人の言葉や行動は自分の感情が起きる刺激でしかない。
ちなみに怒りや悲しみの感情はネガティブだから持つのをやめて、いつもニコニコ笑っていようねーなんてことを言うつもりはない。
友達とお茶する約束をしていたが相手が遅刻したら、イラってするかもしれないが、自分が急ぎで買い物をしたいと思っていたら その時間が取れたと喜ぶかもしれない。
同じ相手の同じ行動でも自分の今の状況だったり、あるいは過去の経験だったりで反応する感情は変わる。
他人も一緒で自分の言葉に反応して、怒っている人がいても、怒りはその人のもので自分のものではない。
「あなたの怒りは、あなたの問題だから、私には関係ないから私に言わないで自分で勝手に解決して!」
なんて怒りに怒りで被せてしまうかもしれない。
それでは、やっぱり「感情の奴隷」のまま。 NVC 非暴力コミュニケーションでは、感情の奥には何かしらニーズという命のエネルギーがあると言われている。
ニーズは生きるために全ての人にとって、必要なことであり大切なことで、怒りの感情の奥には大切なニーズがある。 感情の奥のニーズに目を向けた時に、相手を怒っている人として見るのではなく、その人の人間性を見るように自然とシフトするようになる。
自分の感情を他人のせいにしていると、他人が変わらないと何も変わらない。
その感情が相手のせいじゃなく、自分のもので自分が怒っているんだ、自分が悲しいんだって 自分がその感情と共にあるとき、命のエネルギーのイキイキさに繋がって自分にパワーを持って、自分の行動に選択肢が産まれたり創造力が生まれるようになる。
自分の感情は自分が所有しているって表現する人もいるが 今ここで、この瞬間の自分の感情と共にあること、ただただ大事にすると 感情の奴隷から解放されて、クリエイティブなエネルギーを発揮していくと思う。
そして、他人にも優しくなれると思う。
そんなことをNVCのワークショップでは、いくつかのワークで練習しながら学んでいる。
怒りを封じ込めていい人になりたい人には、向かないと思うけど、ありのままの自分を生きたいという人にはおすすめだよ。
6月は最終週に伊豆、横浜、松戸でワークショップをやるので、面白そうって思ったら遊びに来てね。
最近、ガンジーの自伝を読んでいたんだけど、自分と繋がり続ける、真実を生きることのパワフルさが、めっちゃ面白いと思った。
ガンジーの弟子のビノーバの本も面白かった。
怖れるなかれ 共感の大地へ ビノーバ・バーベwithサティシュ・クマール