マハーバーラタ インド千夜一夜物語

インド哲学

「マハーバーラタ インド千夜一夜物語」、いつか書きたいと思っていながらなかなか書けなかった。

まずは前書きから。

マハーバーラタ(マハーは偉大、バーラタは古代インドの呼び名)は、全18巻、10万詩節、20万行を超える世界最大の叙事詩である。マハーバーラタ自ら「ここにあるもの総ては何処にもあり、ここに無いものは何処にも無い」と豪語している。(「まえがき」より)

著者というか翻訳者、山際素男さんが、マハーバーラタの一部を翻訳されたもので、この本自体は250ページほどですが、実際は全9巻、原稿用紙7000枚、足掛け5年という壮大さ。マハーバーラタのマハーは偉大、あのマハトマ・ガンジーのマハトマとは偉大なお父さんだったかな。 バーラタは古代インドの呼び名ということですが、最近インドの国の名前がインドからバーラトに変わるかもというニュースがあって、インドでは古くから親しみのある名前なのかだろうか?

この物語は、パーンドウ王家をめぐる大戦争の物語で、ヨガの聖典として知られるバガバッド・ギーターは、この物語のなかの一部であり、おそらくもっとも有名です。6、7年前くらいにバガバッド・ギーターの感想も記事で書いているけど、いずれ書き直したい。

肝心の物語だけど、これがびっくりするほどに面白くて、夢中に読んでしまう。 読みやすいように翻訳もかなり工夫されているのではないだろうか。死神ヤマに夫を連れていかれそうになったサーヴィトリーが、死神が夫を生き返らす以外の願いはなんでも叶えると言われて、夫を生き返らすことに成功した物語なんてもう最高で人に話たくなりました。

様々な神様が登場して、ガンジス川が誕生したものがたりでは、シヴァ神が女神ガンガーを天から降って来るのを受け止める話だったり、内容はぶっ飛んでいるけどなぜか心に響く話。

第16には、ハタヨーガやタントラのような男女の性の合一とかが出てくる物語もある。

二人は交合の行に没入し、性の合一にる神秘の扉を開くことに成功しました。

244ページ

この時、シヴァ神とカーリー女神の生命力がシャクティとなり結合するのです。

245ページ

チャクラが活性化して尾骶骨に眠るクンダリーニがスシュムナーナディを上昇して頭頂部でシヴァとシャクティがひとつになるというよう一人で修行を行うのとは違い、男女の性エネルギーを合一するタントラの修行はこのマハーバーラタにすでに書かれている。 かなり具体的に細かい描写が書かれて「ヨギニーは鋭い爪をヨギンの背中に突き立て、髪を振り乱し、激しく腰を揺すり、、、、」なんてことが書かれていて、そこだけ読むとエロ小説ではないかと思ってしまいますがヨガの視点で見ると、男と女、陰陽の結合、生命エネルギーを活用、活性化していく方法というのに、現代の未知の世界であり、エロっていうのは人間にとって大きなテーマだなと思う。 タントラの中でも一部でセックスヨーガが修行として行われているとか聞くと、なんか怪しさとか気持ち悪さとか不思議な感じがしてしまうんだけど、タブーとされていることだったり、人が隠しているようなことのなかに大事なこともあるんじゃないかって思ったりします。

マハーバーラタの物語、ほんの一部を読んだだけでとても面白く興奮したりで、他に翻訳されているものを読んでみたいと思います。 おすすめなどある方いましたら教えてください。

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