時の輪―古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索 カルロス・カスタネダ著

スピリチュアル

いつ買った本なのか多分10年以上は前で、引越しをするたびにともに移動して、多くの本が処分されるなか手元に残っている本のひとつ。 じっくり読むというより、ときよりふっと開いたページに書かれている詩のような文章に目をとおす。そして、またしばらく開かれることがなく、気が向いたときに開かれる本。

時の輪―古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索 カルロス・カスタネダ著 北山耕平訳。

エネルギーの場として見るとき、人間は光の繊維のように、白くて薄いショールを纏っているかのごとく見える。素晴らしい細い糸によって、頭のてっぺんからつま先まで、それはぐるぐる巻きにされている。見るものの眼には人間というのは、そうした繊維でぐるぐる巻きにされた卵のように映るのである。その腕も脚も、四方八方に放射する輝く毛のごとく見えている。

32ページ 分離したリアリティからの言葉

ついついヨギー視点で、エネルギーと聞くとシヴァとかプラーナとかイメージしてしまうが、ぐるぐる巻きという表現にチャクラとかクンダリーニとかを想像してしまった。

いかなるときでも、たとえ瞬きをする間にでも、生活のなかのなにであれ、その気になれば断つことができるという事実に、われわれは、まるで気がついていない。

72ページ イクストランへの旅からの言葉

まるで、瞑想を言葉にしているみたいに感じます。

われわれが抱いている世界についての考えを変えること、それがシャーマニズムの核心である。そして「内なる問答」を止めることこそが、そこに到達するただひとつの道なのである。

113ページ 内なる問答

内なる問答という言葉が、ヨーガでいうチッタ(心の動き)と同じなのかは、わからないですが、似たようなことを伝えているのではないかという推測ができます。 古くからの叡智はどこも同じようなことを違うルートで話をしているのでしょう。 それは現代でも変わらないはず。 時代や距離、言葉を超えて繋がってくる。

人間にはふたつの面がある。右側は知性が理解できるあらゆるものを包み込んでいる。左側は表現不能の分野で、言葉にはまずおさめることのできない領域だ。仮に理解がおこるものとするなら、おそらくはその左側が、身体全体とともに理解する。つまり、理解は概念化を拒むものなのである。

189ページ イーグルの贈り物

左脳と右脳。体の左側は右脳領域、感覚や創造性といった言葉を超えた領域。右側は左脳で思考。 現代の科学でわかってきたことの多くは、古くから教えの中にあることを実証している。

呪力を自分のものにするために、われわれに求められるのは、自分の頭のなかにある疑念を消し去ることである。いったん疑いがあとかたもなく消えてしまえば、あらゆることが可能になる。

261ページ 沈黙の力

ヨーガスートラにも、超能力のような魔法のようなことの記述があるが、現代の社会の科学で可能になったことはある意味超能力のようなものだと思う。 できないという疑念を外してできるという気持ちを持った人が創造してきた。 無限な可能性をいつも邪魔しているのは、自分の頭の中の思考だし潜在意識深くに眠っている言葉なんだ。 ヨーガでいうとサンスカーラ、潜在印象。それをクリアにすることで中村天風先生のように治らないという病気からだって自由になる。  

こういう教えがやってくるということは、その人にとって準備ができているってこと。さあ、あらゆる可能性へと心をオープンにしていこう。

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