アーユルヴェーダ(Ayurveda)を誰でも簡単に取り入れるための方法を書いてみたいと思います。
まずアーユルヴェーダは、インドの伝統医学で5000年前くらいに生まれました。
Ayur アーユルとは生命、veda ヴェーダとは智恵、科学という意味でアーユルヴェーダは生命の科学と言われています。生命の科学と言っても現代の科学とは違います。
アーユルヴェーダは古代インドでリシと呼ばれる聖者たちが、深い瞑想状態から様々な知識を得たと言います。 そんなの信じられないという人はそれでもいいでしょう。アーユルヴェーダで言われていることの中では現代の科学で、科学的にエビデンスが証明されているものもあります。だからと言って全て正しいって思う必要もないでしょう。
それでは少しだけ自分の話ですが、アーユルヴェーダに興味を持ったのは、インドのリシケシでヨガのティーチャートレーニングを受けたときでした。
それまでの多少の興味はあり、少しだけ自分でも本を読んだりはしていましたが、初めてアーユルヴェーダについて基礎的なことを教わって、その時は知的な理解だけで意味はわかりませんでしたが、ひかれるものがあって、リシケシでアーユルヴェーダのクリニックに行ってマッサージと診断を受けてみました。
その後、学びを継続して本を何冊も購入して読んだり、講座を2つ受講したり、自分の生活にもアーユルヴェーダを取り入れてみています。 そんな実践と学びのなかから、誰でも役立ちそうなことをいくつかシェアしたいと思います。
アーユルヴェーダの目的と考え方
生命の科学アーユルヴェーダ。
一言で言ってしまうと予防医学であり病気になる前に防ごうという考えがあります。
現代のように予防注射を打って防ごうではなく、日々の生活習慣をその人にあった食べ物をとったり、日々の行動をどうしたらいいかといった知識などは多岐にわたります。
それにはインドの哲学が関係しています。インド哲学と言っても六派哲学と言われる大きな学派があり、そて以外にも多くの学派がありますが、それらが目指しているのは解脱、輪廻転生から脱するために修行をしていて、そのためには健康でなくてはならないという考えがあります。ちなみにヨガのポーズ、アーサナも長時間に渡って座って瞑想を行うために体を鍛えて、柔軟性を高めるために様々なポーズが生まれたという説があります。
アーユルヴェーダはヨガとも関係が深く、ラージャヨガの聖者でヨーガ・スートラを書いたとされるパタンジャリ師が、ヨガとアーユルヴェーダとサンスクリット語に精通していたという伝説があります。
この話だけで、何時間も話できるくらい面白いのですが、今回は次への話に進みます。
五大元素 five element
アーユルヴェーダというとセレブがやるマッサージだったり、健康に良い食事とかってイメージがある人も多いと思います。
前述したように日々の生活について多岐にわたってアーユルヴェーダではした方がいいことと、しないほうがいいことがあり、日々実践するために重要な考え方にアーユルヴェーダには五大元素という概念があります。現代科学では、何それってなりそうですが、世界は5つの元素(空、風、火、水、地)でできているという概念です。
元素と言っても理科の授業で習った元素記号とは考えが異なります。
ちなみに五大元素と非暴力コミュニケーションというワークショップをやろうと企画しています。
興味ある人は、問い合わせしてください。
以下のQRコードからLINEにつながります。
トリドーシャを知る
この五つの元素の組み合わせで、トリドーシャ(欠陥、特徴)がヴァータ、ピッタ、カパに分類されます。
全ての人は生まれ持ったトリドーシャがある。 そして今現在に優位なドーシャがある。 自分の生まれ持ったドーシャを知って、現在のドーシャを知ることで、日々の暮らしにアーユルヴェーダを生かしやすくなる。
これらはインターネットでも検索するとドーシャ診断をするサイトがあるが、正確に調べようとするとアーユルヴェーダのクリニックに行って診断が必要で、さらに完璧に調べようとする1、2週間かかります。 今は風の要素が強いが、本来は火の要素が強いなどは時間をかけて、観察しないと正確には調べられない。
大まかなものはインターネットで検索して調べることができるので、やってみましょう。
微細なものと粗雑なもの
五大元素と聞いても、最初はよく理解できない人が多いと思います。自分も、ぶっちゃけ最初はよくわからない概念でした。
そこで、世界を粗雑なこのと微細なものという考えで見るとわかりやすくなり、日々に使えるようになります。
例えば、空は微細なもので、土は粗雑なもの。目に見えない微細なものと、目に見える粗雑なものという考えです。 粗雑なものと微細なものは常に関係しあっている。
人間であれば心は微細なもので、体は粗雑なものと言えます。。
心の影響は体に影響を与えて、病気になったりします。 体の不調も心に影響を与えます。 目に見えないものというのは状態を定量化しにくいですが、目に見える粗雑なものによって、見えない微細なものを感じ取ることができる。これは世の中のあらゆることを見ることに役立ちます。 スマートフォンやパソコンを粗雑なものと見ると、インターネットをつなぐ電波は微細なものになるでしょう。電波が繋がららければスマホも使える用途は減りますし、電波があってもスマホやパソコンといったハードがなければ、何も繋がらない。 ぜひ身近なものを微細なものと粗雑なものに置き換えて見てみてください。
アーユルヴェーダについて知っておきたいこと
・3つのドーシャのバランスをとる。
ヴァータが強い人は、ヴァータが過多にならずに他の二つのドーシャに働きかけるようにする。
・消化が順調であること
消化の火(アグニ)が順調でないとアーマ(未消化物)が溜まって病気の原因となる
・7つのダートゥ(体の構成要素)が正常であること
ダートゥはどんどん循環しているが、アグニが正常でないとダートゥに異常が出る
・マラ(排泄物)が正常に排泄されること
マラの排泄が正常でないのは、異常のサイン
・人の五感、精神、真我が幸福を感じていること
アーユルヴェーダでは人が幸福であることを大事にしている。幸福でないとしたら、何か問題がある。
アーユルヴェーダを日々の暮らしに活用しよう
アーユルヴェーダを日々活用するにはドーシャや様々な知識が必要で先に記述したことのバランスをとって健康でいることですが、誰でも日々できることを紹介したい。
・早寝早起きをする
アーユルヴェーダでは日の出前に起床をすすめている。朝の6時より前のヴァータに時間に起きることで寝起きがスッキリ。
アーユルヴェーダでは季節や時間にもドーシャがありドーシャに合わせて生活をすることが大事です。
ヨガの練習をするにしてもドーシャの時間を意識して練習することでより深まります。自分はヨガを教えるときは、アーユルヴェーダの考えを入れて、プログラムするようにしています。
・歯磨きと舌の清掃
歯磨きはニームなどのハーブを推奨しているが、現代ではハーブ入りの歯磨きを使う。 アーユルヴェーダの歯磨きとうたっているハーブ入りの歯磨きでも化学物質が使われているものもあるので、購入前に気をつけよう。 そして、タングスレーパーを使って舌磨き。タングスレーパーはプラスチックなどは避けて自然のものが推奨です。
・ナサヤ 鼻腔の浄化
鼻にセサミオイルなどを垂らして浄化を行う。
塩水で鼻を洗浄する鼻洗浄も鼻の上咽頭の浄化に役立ちます。
・油うがい
セサミオイルなどでの油うがい 若返ると言われている。 うがいした油は下水に流さずにキッチンペーパーなどで吸って捨てよう。
・オイルマッサージを行う
これもセサミオイルなどでオイルマッサージを行う。先にあげたものもすべて使うオイルはドーシャによって変えるのがベターですが、迷ったらセサミオイルのコールドプレス製法のものを使おう。
・食事の時間を空ける。
ファスティングや断食は難しくてもプチ断食になります。 夜ご飯と次の日の朝の食事を12時間以上あける。できれば16時間空けるのがベター。 体内の毒素が排出されやすくなります。ダイエットなどに効果あります。
・ハーブティーを飲む。
アーユルヴェーダで有名なのはトゥルシー、ツボクサ、モリンガなどのハーブティーで自分にあったものを見つける。もしくは配合して飲むのがおすすめです。
自分のおすすめはツボクサ(ゴツコラ)です。脳にいい植物で個人的には瞑想が深まりやすいです。
お店の宣伝になってしまいますが、自分のネットショップでも販売しています。
モリンガティーもあります。
・スパイスを使って料理をしてみる
アーユルヴェーダのスパイスを使ってみる。
・日々、観察する
日常でできることを挙げましたが、ただやるだけでなく観察してみることが大事です。
排泄物、肌の状態、精神状態を日々観察すること。変化があったら何か食べるものや生活環境に変化があったのか観察してみること。 ハーブティーを飲んでどんな変化があるのか、ないのか? 新しい発見があると思います。
アーユルヴェーダの製品は日本でも買えるものはありますが、海外から購入する場合はiHerbというサイトがおすすめです。自分もたまに使っているのでリンクを貼って起きます。 iHerb
今日はアーユルヴェーダを日々生かす方法について書いてみました。
また今度、どこかにフォーカスして詳しく書きたいと思います。
コメント
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