マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏は2014年にマイクロソフトのCEOに就任した時、経営幹部全員にマーシャル・ローゼンバーグの書いた本『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 著者:マーシャル・B・ローゼンバーグ、監訳は安納献(原題:Nonviolent Communication A Language of Life,)』を購入して渡したという。
この本については以前に記事を書いているので、よければ読んでみてください。
すべての人に薦めたい本「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」に新版がでた
ナデラさんが、社会ですすめたというNVC 非暴力コミュニケーションが、なぜビジネスマンにおすすめなのだろうか? コミュニケーションと名前がつくのだから、コミュニケーションの力がつくことは、もちろんですが、それだけでない効果があります。
殺伐とした企業カルチャーを変えるために、マイクロソフトCEOが幹部に勧めた1冊 Oct. 20, 2018,
顧客のニーズがわかる
NVCは、日本語では非暴力コミュニケーションと訳されるが、共感的コミュニケーションと呼ばれてもいる。何が共感的なのかというと、NVCは4つの要素でデザインされている。
観察(Observation)、感情(Feeling)、ニーズ(Needs)、リクエスト(Request)
そのなかでも、自分や相手のニーズ 必要としていることや大事にしていることに気づいて明確にしてというというスキルを練習していく。
他人のニーズが明確になれば、もちろん取引先や顧客のニーズにも気づきやすくなり、相手が必要なことを提案できるようになっていく。
上司や部下との関係性が変わる
お客様だけではなく、自分の上司や部下、会社の同僚のニーズにも気づくようになっていく。
一対一の関係性だけではなく、チームワークにも影響を与えることができる。
傾聴などの話を聴くスキルが向上することで、会社内で相談を受けたりする機会が増えることも考えられます。
社内でNVCを使う人材が増えれば、チーム力が上がり、より働きやすい会社へ影響を与える可能性があります。
注目のティール組織へ
今、新時代の組織としてビジネスだけでなく多様なコミュニティで注目のティール組織。
ビジネス本としても売れているようなので、読んだ人も多いと思う。
ティール組織を簡単に説明するとお客様は神様ですとか、会社は株主のものとか、上司が偉いとかのパラダイムではなく、社員も経営者も株主もお客様も組織も、自然環境もみんなが大事にされる進化される組織。
指揮命令で動くのではなく信頼で動く組織。
21世紀、新元号の令和の時代の組織はティールだ。
日本を世界をティール組織にしたいって叫びたくなる。
ティール組織について知らない人は、この記事がわかりやすい。
ティール組織とは?3つのエッセンスの基本を実務的に丁寧に解説!
「本当にいい組織」ってなんだろう? すべてはひとつの記事から始まった(嘉村賢州+吉原史郎)
『Reinventing Organizations』(日本語版『ティール組織』)著者フレデリック・ラルー スピーチの動画
ティール組織の本は、こちら
ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
仕事だけでなくプライベートも変わる
仕事だけではなく、恋人とのパートナーシップ、家族との関係性、遊びや趣味との関わり方も変わっていく。身近な人のニーズに気づくだけではなく、なんと言っても自分の本当に大事なことは何なのか?
NVCを学ぶことで自分を大事にするようになる効果が考えられます。
近年、Googleの影響などからビジネスマンの間でマインドフルネス瞑想が必須アイテムとなってきており、最近は男性にもヨガをやる人が増えてきましたが、マインドフルネス、ヨガに続き、NVCを学ぶ人も増えてくると思われます。
私もNVCのワークショップを開催しているので、興味あったらチェックしてみてください。