超意識への飛躍―瞑想・三昧に入ると何が生ずるか 本山博著

ヨガ哲学

陰ヨガのティーチャートレーニングで、たびたび名前が出てきていた本山博先生。 陰ヨガの経絡理論やチャクラ理論は、本山博先生の理論が元になってるという。

サラパワーズ先生の本でも名前が出てくる。陰ヨガの新しい教科書 Insight Yoga

本山先生の本は何度か手にしたことがあるが、出版が古くて読みにくさを感じて、ちゃんと読み切ったことがなかった。そう言いつつもっと古いダルシャナの本を読んで感想書いていますが。 

せっかく日本語で読めるし読んでみるかと手にしたのが、超意識への飛躍―瞑想・三昧に入ると何が生ずるか 本山博著 宗教心理出版。 昭和60年出版。 タイトルや出版社の名前で怪しさを感じる。

本に挟まれていたチラシは、国際宗教・超心理学会(IARP)の入会案内。 昭和という時代を感じます。 神奈川県の根府川に道場があることが気になった。

昭和という時代の本であり、言葉の古さに先人がヨガで使われているサンスクリット語を日本語でどう表現するかという工夫が垣間見える。序文でもヨガ行に励むという言葉が、今はあまり使われなそうですが、最近のヨガをするとか言うより、言葉の表現として適しているように思う。 ヨガの八支則(アシュタンガ)のことは八階梯という言葉を使われている。 そして八階梯のヤマ、ニヤマはヤーマ、ニヤーマと言っていてヨガとヨーガみたいな感じ。アーサナの目的は「身体の異常を治し健康にすること」といい、初級のアーサナで2種類、リュウマチを治すアーサナと胃腸病を治すアーサナを紹介されている。 そして瞑想のアーサナとしてパドマアーサナとシッダアーサナ、これは教典ゴーラクシャシャタカと同じですが日本語で説明されているので、わかりやすいが絵や写真はない。

瞑想の3段階、ダラーナ(精神集中)、ディアーナ(瞑想)、サマーディ(三昧)についてもシンプルに解説されているのですが、自分が興味を持ったのは、ヨガの師匠などの眉間の前に電極でエネルギーの測定を行っていることです。1980年代にすでに瞑想の状態などを科学的に測定しようという取り組みを行っていたことにとてもリスペクトの気持ちです。 先日、「悟り」はあなたの脳をどのように変えるのか 脳科学で「悟り」を解明する! アンドリュー・ニューバーグ博士著 について書いたばかりで、今のMRIの技術などがあったら本山先生はどんな研究をされていたのでしょうか。

瞑想の集中段階での雑念について、気になるところがありました。

精神集中して雑念が湧いてきたら、それは一種の浄化が起きている、つまり心の中をきれいにする浄化現象なのだから、それはそのまま放っておけばいいわけです。

雑念を消そうとしない、ただ眺めている、気づきの状態、サティ、マインドフルであること。 その理由をこのように説明してくれているとわかりやすいです。

サマディの話では幽体離脱の話とかも出てきます。最近、自分はなぜか幽体離脱の話がを耳にすることが増えている気がして、それは何かのサインでしょうか? まあ何かあったら書きたいと思います。 後半はアストラル次元での話について詳しく書かれている。瞑想において主客の部分的な合一は最初はアストラル次元で起こるなど。アストラルから先のカラーナの次元の話とかもされているけど、ちょっと超能力ぽい話とかも出てきています。 心霊手術写真とかあって、ちょっと気持ち悪くなります。 ヨガナンダ師の本とかでも超能力の話出てくるが、ヨガの古い本はオカルトのような話も出てきて、どこまでが真実かわかりませんが、そこから学ぶことがあるのも確かです。

また本山先生の別の本も読んでみたいと思います。次は経絡とかチャクラのことを詳しく書いてあるものと出会えたらいいなあとおもながら、ヨーガの世界の大先輩であり、大師匠である本山先生に感謝をしたいと思います。

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コメント

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