パタンジャリのヨーガスートラ~の1章の第1節
ヨーガの教典パタンジャリのヨーガスートラ
अथ योगानुशासनम्
atha yoganuśāsanam
アタヨガヌシャーサナム
1−1
「さてヨーガについての教えを始めよう」
偉大なるヨガの聖者パタンジャリ師のヨーガスートラは196の短い詩が4章に分かれていて、その最初の詩だ。
Athaの訳は、さて、そのとき
Yogaとはヨーガ、ヨガ、つなぐ、結合。
anuśāsanam アヌシャーサナムは、教説、教訓。
そのまま読むと、さてヨガの教説である。
ヨーガの解説本などでは、今からヨガについて教えるぜってパタンジャリ先生が言って始まっているというように軽く流れて、1章の2節のヨーガの目的の方にフォーカスが向きやすいが、ヨーガスートラで最も大事なのは、1章の第1節だという人もいる。サンスクリット語は音の言語と言われていて、音が大事だとされていて、聖音のオーム(ओम् om、または ॐ )は宇宙の始まりから終わりまでも全てこの言葉で示しているという。
atha yoganuśāsanam athaで始まるこの詩は、聖音オームと同じであるという説もあります。その根拠について、菅原誠さんが翻訳・解説のヨーガスートラ「探求(クエスト)によると、オームは、ローマ字ではaumであり、1-1のこの詩のなかに、「aum」が含まれているということです。 「a」tha yogan「u」śāsana「m」。
暗号のように隠されていたのか謎ですが、ヨーガ・スートラの奥深さを感じます。もしかしたらヨーガスートラのなかにはさまざまな暗号が隠されているのではないか?とか想像するとなんだかワクワクしてきます。
1章の第1節を読んだということはヨーガを学ぶ準備ができたことだと言います。
ヨーガの深い世界へ。一緒に学んでいきましょう。
グレゴールメーレのヨーガスートラの解説本にて、聖仙ヴィヤーサのヨーガスートラの1−1の注釈について「ヨーガは専心、熟慮を意味する(ヨーガはサマディである)と述べている。また熟慮とは心の潜在能力であると説明している。ヨーガは心を訓練する科学であり、このような訓練を必要としている人のためのmpのである。」
ヨガを必要としていない人はヨガを飛び越えてヴェーダーンタを学べばいいという。ヴェーダーンタについては、「プラフマ・スートラ」について説明されている。 プラフマスートラも前に読んだので今度ブログに書きたい。
*2023年4月少し記事を加筆と修正しました。
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