2014年の春以来の約2年ぶりにNVC (Non violent Communication) 共感コミュニケーションの1日ワークショップを受けました。
トレーナーは今回も同じ、ソーヤ海くんが、沖縄の名護にくるってことで、ワークショップにも参加したいが、海くんにまた会いたかった。
沖縄の離島、石垣島から本島のやんばるは名護への短い旅が決定した。
ちなみに出発する前日に航空券とった。旅は行き当たりバッタリ。
会場へ向かう途中でアーバンパーマカルチャー的な壁面緑化している民家がある。
台風大丈夫だろうかとかも思うが、素敵すぎる。
付近にはガジュマルの木があって、癒しの空間。ガジュマルは天然のヒーリングだね。
それではNVC 共感的コミュニケーション(非暴力コミュニケーション)の世界へようこそ。
Welcome!
NVC 共感(非暴力)コミュニケーションの目的
改めてNVC、共感コミュニケーションの目的は、 「自分と他者の共感的なつながりを育むこと」 。
今の社会では、子どものころから他人と比較して、競争して勝ち負けがつく社会。
他者を批判するのが当たり前、他人を傷つけ、自分を傷つけても前へ未来へ進み続ける。
立ち止まることはせず、過去にとらわれ、あるかわからない未来のために一生懸命に生きる。
そうではなく、他者も自分も観察して、ただあるがままを観る。観察する。
人の行動、手段には共感できなかったり、違うと思っていても、 心からのニーズは、共感できるものがある。
原発問題でも、対立するお互いのニーズは「安心」とか「コミュニティ」とか「食」とかに繋がっていたりもする。
それが、やり方、手段の違いで対立する。
ニーズと繋がると敵を作らない、無敵のコミュニケーションとなる。
さきほどの言葉を少し直すと 「世界の全ての人が対等で、自分と他人を共感的に繋がること」 と言える。 NVCは世界には認定トレーナーがいる。
Non violent CommunicationやNVCと名乗る場合は認定トレーナーしか使えない。
日本には認定トレーナーはいないが、年に数回、認定トレーナーが来日する。
NVC/非暴力コミュニケーションとは?ー アメリカの心理学者マーシャル・ローゼンバーグ博士により提唱された、衝突や対立を乗り越えるためのコミュニケーション方法。家庭やビジネスといった日常のシーンから、国家間の紛争調停や、ルワンダやコソボで現在行われているような、紛争後の民族間の相互理解と和解のステージまで、その適用の範囲は限りなく広い。 ウィキペディア:心理学者マーシャル・ローゼンバーグ博士
まずはチェックインから
共感コミュニケーションでは、まずはチェックインすることからスタートすることが多い。
よく知らない人が集まったりする場合は自己紹介からスタートしたりするが、 チェックインでは、アイスブレイク(緊張をほぐす目的)でまずは、全員が一短い話をする。
話の内容は、今ここ、この場で感じていることを、ありのままで話、参加しているみんなで分かち合い、シェアをする。 こ
れにより、この人は不機嫌そうだと感じていたら、実は家族でケンカしていたとか、徹夜で仕事していて疲れていたなどがわかり、休息を促すなどができる。
ソーヤ海くんのワークショップでは、ミンゴ、 ミンゴを踊り、指定された人数で集まって 数人で会話をしてスタートする。
両手の人差し指を立てて、上下に動かしながら、腰をふり、「ミンゴ、ミンゴ、ミンゴー」、と声を出し、ワークショップの会場内を自由に動き、指定された人数で集まって、「今の気分は」などの指定された話をする。
ミンゴとはmingle、英語で異なるものを混ぜる、一緒にするというような意味。
全員違った人どうしが、混ざり一緒にひとつのことをやるまえにミンゴを踊るのが最高です。
参加者は、ぼくのようにただワクワクして参加する人もいれば 今、悩んでいて、離婚の危機とか、そういう切羽詰まった人がいる場合もある。
ミンゴを考えたのは、カールというトレーナーだそうです。カールのワークショップも面白い。
「協働的なコミュニティの育て方」カール・スチュアートのワークショップの動画
午前のワークは、共感コミュニケーションの説明、傾聴とリフレクション、共感と共感でないものの違いについて。
傾聴とリフレイクション
最初のワークは「傾聴とリフレイクション」 リフレイクションとは、聞いた内容をそのまま返すこと。
二人一組で、一人が一分間、最近のコミュニケーションでの問題について話をする。
それに対して、相手の話をただ聞く。
そこで何か返事をしたり話はしない。
ふだん、人の話を聞かずに途中で会話を割っているとか、気づく人もいるはずだ。
一分間の話が終わったあとは、聞いた話を自分の意見や評価を入れずに、ただ相手の話を そのまま、話をする。 ここで、他人の話を聞いていないって気がついたり、自分の意見や評価を入れて話をしたくなってしまうことに気がついたりする。
ただ、聞いてもらうだけで心が静まり、落ち着くこともある。
他人からのリフレイクションで自分のなかの気づいていなかったニーズに気がつき、繋がることがある。 ニーズと繋がることが、ただあることに気づき、変わっていくチャンス。
ニーズカードを使う!
次にニーズカードを使ったワークを行う。
・4人くらいのチームになる。3人でも5人でもいい。もっと多くてもあり。
家族や恋人同士などでの参加はできれば、違うチームがベターである。
知っている人同士だと、コミュニケーションに癖があり、相手に対しての思い込みもあるので 知らない人でやるのが、よかったりもする。
・順番に自分コミュニケーションにおける問題についての話をする。
・次に他のメンバーがニーズカードのなかから、話をした人の心のなかのニーズが何か ニーズカードを選ぶ。 そして相手の目を見てニーズカードを渡し、相手のニーズについて質問する。
例えば、SUPPORT 支え、支援というカードを選んだら 「あつしさんは、支えてほしかったんですか?」 といった感じでシンプルに簡潔に短く質問する。
このときも、自分の意見や評価を入れない。
「あつしさんは、支援が必要だったんですね。」 などと断定する言い方も好ましくない。
・他のメンバーのカードを選ぶのが終わったら、それ以外の自分に対するニーズがないかを 自分で選ぶ。 自分の心のなかに、こんなニーズがあったんだという新しい発見が、自分の場合はあった。
・その次に全部の選んだカードのなかで、もっとも大切にしたいカードを3枚選ぶ。
・自分になかの美しいニーズとゆっくり繋がり、自分の感情を味わう。そしてカードを元に戻す。
・次の人の話になる。自分が話して終わりではなく、他人のニーズをゆっくり観察しよう。
・全員が終わったら、グループワークは終了で一人一枚ずつ今回のニーズカードを使ってのワークについて満たされたカードを選ぶ。
そして、なぜこのカードを選んだのかを話をする。 自分は「調和 ハーモニー」というカードを選ぶ。
ランチタイム
ソーヤ海くんのワークショップは、ごはん持ち寄りが多いが 今回は、ヴィーガンカフェ Sanctuary voidのランチ付。
このご飯が、とっても美味しくて幸せなひとときだった。
そして午後のワーク。 共感コミュニケーションの実践を深める。
4つの耳のワーク(評価・批判とその裏にあるニーズを聞き分ける)
午後は4つの耳のワーク。 NVCでは、共感的な話、聞き方、表現をキリンの耳。
悪者探し、ジャッジをするような従来の暴力的な表現をジャッカルの耳と表現する。
4つの耳:
相手を評価をする(外側ジャッカル)
相手を受容、共感する(外側キリン)
自分を評価する(内側ジャッカル)
自分を受容、共感する(内側キリン) これを3人グループで順番に行う。
ひとりは、自分、もうひとりはコミュニケーションの相手。
もう一人がとっても大切で、外側、内側、キリン、ジャッカルができているか観察してアドバイスしたりする。
これをやると自分がいかに評価して生きているか、受容、共感が少ないか気がつく人きっと多い。
4つの要素(観察、感情、ニーズ、リクエスト)
最後のワークは、4つの要素にわけて行う。
パーマカルチャーでも、要素を適切に配置するようにデザインする。
NVCでも、要素をしっかりわけて、行うこと。
・観察 Observation 例えば、「彼女はいつも怒っている」というのは自分の評価が入っている。
・感情 Feeling 感情と自分の考えを分けて考えること。
・ニーズ Need 感情が起きた原因はニーズがある。 ニーズは、「あの人がゴミを置いたままだから、イラってした。」というのは他人のせいにしており 「私は、ゴミが置いてあると、気分がよくないので、片付けをしてほしい」というのような感じ。
・リクエスト request リクエストは具体的にわかりやすく、やってほしいことを言う。 命令ではなく、相手に選択できるようなリクエストにする。
共感と自己共感
NVCで大切にされるのが、共感 Empatyと 自己共感 Self Empaty 、自分自身を観察して内側の声を聞いて、自分の感情やニーズと繋がることが他者を愛して、他者を共感することに繋がっていく。
NVC 共感コミュニケーションの世界は深いが、学べば学ぶほど次へ繋がっていく。
最初にチェックインをしたが、最後はチェックアウトする。
共感コミュニケーションのワークショップのまとめ!
共感コミュニケーションの学びは、まだ2年。
みんなが、本音で生きる、対等な社会へ、自分でできることをやっていく。
ぼくは今まで、いろんな市民運動に参加してきたけど、可能性の大きさ、感動は 共感コミュニケーションが一番だった。 講師の海くんから、NVCカードをギフトでデータをもらった。
まずは、小さい勉強会を企画するつもりでいる。
自分ひとりの満足では終わらないで、場をつくり、ギフトはつなげて、まわしていくこと。
多くの人が共感の海の世界で生きる世界を。
批判や対立ではなく、共感と愛の世界。 メ
ッセージは、いつでも歓迎です。 旅は続き、翌日は瞑想のワークショップに参加した。
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