ベジタリアンについて、2020年の東京オリンピックが近くなり外国人観光客が増えるからか注目されているようで、このブログにもベジタリアンという検索ワードでやってくる人が多い。
私は厳格なベジタリアンであるヴィーガン生活から、たまに肉も食べるベジタリアンに近い生活まで試してみた経験から書いてみたいと思う。
ベジタリアンの定義は
ベジタリアン (Vegetarian) はベジタブル 野菜の意味ではなく、「健全な、元気のある」という意味のラテン語 ‘vegetus‘ が語源だという。野菜しか食べない人ではなく、一般的には肉や魚、動物性のものを食べない人を言う。広い意味では畜肉、家畜で育った肉を食べない人。前者と後者ではかなり違いがある。
そもそも、ベジタリアンとなるきっかけが様々な理由からだ。
まずは宗教的な理由。ヒンズー、イスラム、仏教、ジャイナ教、そして神道、日本でもかつては四つ足の動物を食べる人が少なかった。
そして健康上の理由。アレルギー、ダイエット、身体に合わない、病気の治療など、これも様々だ。
そして動物保護、アニマルライツ。動物の生命の尊厳を大切にしようという考え方。
近年増えているのは地球環境保護や食料問題。 地球温暖化などの気候変動への温室効果ガスの削減などに畜産を減らそうという運動である。
ベジタリアンの種類
ベジタリアンになるきっかけも様々なので種類も色々ある。
ビーガン (Vegan)、ピュア・ベジタリアン (Pure-Vegetarian:純粋菜食)
動物性のものを一切、食べない。それだけではなく、動物の生命を殺さないために衣類などにも使わない。動物を使った革靴や革ジャン、バックなどを一切使用しない。
ラクト・ベジタリアン (Lacto-Vegetarian:乳菜食)
植物性食品に加えて乳・乳製品などを食べる。 インドのヒンズー教では牛は神様で食べないけど牛乳、ヨーグルト、ギーなどは食べるので、もともとはそっちから来ているのかもしれない。
オボ・ベジタリアン (Ovo-Vegetarian:卵と菜食)
植物性食品に加えて卵を食べる人。
ラクト・オボ・ベジタリアン (Lacto-Ovo-Vegetarian:乳卵菜食)
植物性食品と乳・卵を食べる人。欧米のベジタリアンなどベジタリアンでもっとも多いのがこのタイプだという。
ペスコ・ベジタリアン
植物性食品・乳・卵と、魚を食べる(ペスコ・ベジタリアン)。これは一般的にはベジタリアンとは言わない。
その他
フルータリアンとかオリエンタル・ベジタリアンとか、セミベジタリアン、ローヴィーガン、マクロヴィオティックとかグルテンフリーとかベジタリアンだけでなく、いろんな種類の食生活の人がいる。
日本はもともとはベジタリアン社会
江戸時代まで日本は玄米菜食、一食一汁の質素な食事で、魚もたまに食べていたがほとんどベジタリアンだった。
日本はベジタリアンに優しくないとか肉食社会と言われているが、食生活を変えれば低い食料自給率をあげることも可能かもしれない。
ベジタリアンになった方がいいの?
自分は肉食は悪いことだって思っていたこともあった。動物愛護、環境問題様々な理由から動物性のものは食べない方がいいと思っていた。
今は必ずしも肉食をしてはいけないとは思っていなくて、自分が何を食べるのか自分で選択すること、他人が食べるものを尊重することが大事だと思う。
正しい、間違っているという二元論ではなく、生命が本当に大事にされる選択肢は何だろうか?
もちろん、この考えも変わるかもしれない。食べるという行為は生命そのものと繋がっていて、とても大事だと思う。それが生きるエネルギーと繋がっている。
現代社会では農薬、化学物質、放射性物質、遺伝子組み替え食品、それら全てを気にしていたら生きていけないくらいにいろんな問題がある。 日本では大量に食べ物を破棄している一方で世界では、食べルものに困っている人もいる。
海外から来た人が食べるものに困らないような社会が創造できたらと思う。
生命をいただいていることを意識して感謝して好きなものを食べよう。
ありがとう。