タイヨガマッサージ(タイ古式マッサージ)にはマントラ(お祈り)がある。 タイのチェンマイでオンスクールというタイマッサージのスクールに通っていたとき、毎朝マントラのチャンティングから始まっていた。 このマントラはONAMO(オナモ)と呼ばれていた。
ぶっちゃけ意味もわからずに毎朝唱えていたら、二週間以上通っていたので覚えてしまった。
タイマッサージではWai Kru ワイクルーという。ムエタイでもワイクルーってありますね。
NaMoTaSa PaKaWaTo ARaHaTo SaMa SamPhuTaSa
OhNaMo ShiVago ShiRaSa AHang KaRuNiKo
SapPhaSaTaNang OSaTa TipPaManTang
PaPaSo SuRYa-JanTang KoMaRaPatTo PaKaSeSi
WanTaMi PanTiToe SuMeTaSo
ARoKa SuMaNaHoMi
(Three Times 3回唱える)
NaA, NaWa, Roka Payathi VinaSanti
(Three Times 3回唱える)
タイマッサージの創始者であるシワカ・コマラパ(shiwog gomarabat)師への感謝をタイマッサージの前に行う。 体が不調がある人へのマッサージは施術者であるセラピストが行うのではなく、シワカ・コマラパ師がセラピストに降りてきて行うという。タイマッサージというのは、かなりスピリチュアルなヒーリングなんだ。そのためにオナモのマントラを唱える。オナモのチャンティングを聞いてみたい方はYoutubeにいくつかアップされています。
ダンマパダ 第20 道の章 282
ナモー タッサ バガワトー アラハトー サンマーサンブダッサ
Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa
阿羅漢であり正自覚者であり福運に満ちた世尊に敬礼致します瞑想あれば智慧生じ
瞑想なければ智慧滅す
生じることと滅することの
この二種の道を知り
智慧が増大するように
自己を確立するがよい(片山一良先生 訳)
https://j-theravada.net/world/sutta/sutta-02/
最初の一文は、原始仏典のダンマパダ(真理の言葉)第20章(道)の208に書かれている言葉ということだ。
この意味は、
”ヨガ(瞑想)によってこそ広大な智慧が生じる。ヨガ(瞑想)なしでは広大な智慧は滅びる。(智慧が)生まれる道と(智慧が)失われる道。この2つの道を知って、智慧が増えていく(道を歩める)ように自分を確立せよ。”
2500年前の知恵が現代に伝わり、それがタイマッサージの中に生きていることに、そこに深い生命のつながりを感じます。
施術の最後には、「ナア ナワ ロカ パヤティ ヴィナサンティ」のマントラを唱えて邪気を払う。
この意味は、「私たちが触れた全ての人が、苦痛が消えて幸せでありますように。」
根底には慈悲がある。慈悲喜捨、慈悲の瞑想からきているのかもしれない。
タイマッサージにはシンプルに気持ち良いという良さもあるのだけど、その精神性を知るともっと面白いと思う。 ゆるくマッサージの施術もしているので受けたい人は連絡してください。