三上智恵監督の「標的の島 風(かじ)かたか」石垣島映画上映を観た。

平和

三上智恵監督の映画「標的の島 風かたか」の石垣島での先行上映会に行って映画を観て来た。

最近、この手のドキュメンタリー映画を観ると、自分が繊細な面があるんだって気付く。
年齢のせいか、感受性が強くなったのか、映画を観ていて、ボロボロと泣いてしまった。

この作品は、沖縄の基地問題をめぐる映画、「標的の村」、「戦場ぬ止み」の続編のようなかたち。

前の2作は、高江のヘリパッド建設、辺野古の基地建設をめぐる沖縄本島での米軍の基地建設の話だった。
今回の「標的の島 風かたか」は、沖縄本島の米軍基地のことに加えて、宮古島、石垣島での自衛隊基地をめぐる話が描かれているドキュメンタリー映画。

前作の「戦場ぬ止み」の感想も書いているので、読んでみてほしい。

『標的の島 風かたか』劇場予告編

まずは約2分のYoutubeでの『標的の島 風かたか』劇場予告編をご覧ください。

『標的の島 風かたか』のストーリー

標的の島 風かじか

『標的の島 風かたか』公式ページ http://hyotekinoshima.com/

今回の映画は2016年夏の米軍属女性暴行殺人事件の被害者を追悼する県民大会からはじまる。
この県民大会で、名護市長の稲嶺進さんが、言った言葉「我々は、いのちを救う、「風かたか」になれなかった。」
この「風かたか」とは風よけ、防波堤のことで、今回の作品のタイトルになっている。

この映画では、高江のテントや辺野古のゲート前での激しい攻防とともに、全国的にあまり知られていない、宮古島や石垣島での自衛隊基地のことが描かれている。
映画のなかでは、アンガマ、豊年祭、エイサー、バーントウといった石垣島、宮古島のお祭り、伝統的な文化が記録されており、島の文化や自然、歴史と基地のことが2時間という時間で描かれている。

アメリカのエアシーバトル構想

この映画で辺野古や高江の米軍基地と南西諸島の自衛隊基地のことは、同じ問題だと指摘している。
その背景にあるのが、アメリカの「エアシーバトル構想」でアメリカが中国を封じ込めるための戦略で日本を防波堤にする戦略で、沖縄に基地が建設されるというものだ。
アメリカは中国と全面戦争をしたいわけではなく、米軍に影響がない南西諸島、ようするに石垣島、宮古島で自衛隊と中国の戦争にとどめておきたいという。
言わば米軍のための捨て石。

太平洋戦争のときの石垣島

第二次世界大戦、太平洋戦争で沖縄が日本で唯一の地上戦になった。
石垣島では地上戦がなかったが、空襲による被害とともに、戦争マラリアで多くの住民が亡くなった。
戦争マラリアは、日本軍の指示によってマラリアになる地域に、住民が移動させられたことが原因で、軍隊がいなければなかった戦争による二次災害のようなもの。
もし、石垣島で地上戦があった場合は日本軍は住民を殺害する準備をしていたというのが映画で証言があった。
基地があったために戦争の被害が大きかった島に、今再び基地を作ろうとすすめている。

『標的の島 風かたか』の感想

『標的の島 風かたか』、この映画を観たばっかで、ざっとここまで書いてきた。

映画を観て、ぶっちゃけ気持ちがザワザワする。
落ち着かない感じ。
そして、エネルギーが消耗した感じもする。

そして石垣島や宮古島の島のお祭り、文化の美しさ、神々の息吹を感じる、あの世とこの世がつながっているような島の様子の素晴らしさ。
宮古島の御嶽(うたき)がとても壮大だった。

そして基地のこと、自分が心から平和を望んでいるって映画を観てあらためて思った。

高江のヘリパッド建設で、反対住民対策で全国から機動隊員1000名。
これにかかる予算って、おそらく億単位のはずで、そんなお金で機動隊員連れてくるより
みんなで話あう場作ればいいのにーって思う。

優しさや思いやりが育まれた世界を観たい。

基地を建設しようってことは、社会のシステムのデザインの欠陥だと思っている。
人間の欲、エゴが作りだしている。

敵がいる前提の世界から、敵がいない無敵の世界へ、
NVC 非暴力コミュニケーションを学んでいること、平和への自分なりにできることをやっていこう。

前に石垣島の自衛隊基地問題についても書いたよ。

無敵の世界のワークについても、読んでみて。

映画でミュージシャンの七尾旅人 の曲”兵士Aくんの歌” が心に響く。

この映画の自主上映会を内地に帰ったときにやりたい。映画とNVCを組み合わせてやりたい。
さて実現するだろうか。

コメント

  1. 軍事外交(日米安保)から平和外交(9条)へ より:

    かつてアメリカはソ連を敵視し、冷戦状態にありました。そのときはソ連脅威論が唱えられました。
    今は、中国を敵視しながら、経済的パートナーとして利用するため、中国本土ではなく、南西諸島を戦場にする戦略です。中国はアメリカの主要貿易相手国です。中国のインフラを壊さず、アメリカ兵を減らさずに、中国に軍事的に対抗するというアメリカの勝手な戦略に従って、日本政府が自衛隊基地のある島を戦場として差し出そうとしています。軍事外交(日米安保でアメリカの世界戦略にのっかる)から平和外交(9条)に切り替えなければなりません。
    軍事外交は犠牲が多すぎます。武力で平和はつくれません。沖縄戦を繰り返してはなりません。
    住民には安全に暮らす権利があります。軍事基地建設はその権利を奪います。少しでも住民の人権について考えれば、軍事という選択肢はまっさきに消えるはずです。軍事力という選択肢をばっさり外して、平和外交の道をあらゆる方法でしつこく探り続ける。これが9条のあり方だと思います。
    以下、お知らせです。

    琉球弧自衛隊配備反対アクション‏
    @nobase_ryukyuko
    拡散&参加を
    【4月1日、沖縄戦開始の日に】
    南西諸島に軍事基地はいらない
    自衛隊配備で「沖縄戦」を繰り返すな!官邸前アクション
    http://www.labornetjp.org/EventItem/1489872684332staff01
    4月1日(土)14時〜 永田町・首相官邸前にて
    呼:琉球弧自衛隊配備反対アクション
    https://twitter.com/nobase_ryukyuko

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