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核燃料再処理工場のある青森県六ヶ所村へ行った話

再処理工場
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暑い夏。

もうすぐ9年になる。

2007年の夏、青森県の六ヶ所村に行った。
約12年ぶりの青森だった。

六ヶ所村に行った理由は、そこに再処理工場と言われる核施設があるからだった。

再処理工場は簡単に書くと原子力発電所で使用した使用済みの核燃料からプルトニウムを取出す工場だ。ウラン燃料を燃やして出たプルトニウムを取出すから再処理という。

この年、ひとつの映画が小さなムーブメントになっていた。

映画「六ヶ所村ラプソディ」

映画のタイトルは「六ヶ所村ラプソディ」
「ヒバクシャ」という映画を撮った鎌仲ひとみ監督のこの作品は、自主上映という形で少しずつ拡がっていた。

この映画を観た若者たちを中心に、電気の向こう側、社会の向こう側に
自分たちの知らない、いぶかしさを感じていたのだった。
映画を観た無名の市井の若者が、この映画を誰かに観てもらいたいと思って映画上映会を企画する。
その繰り返しで拡がっていった映画だった。
自分が初めて観たときに企画した人は、他の友人が企画した映画を観てだった。

この映画を初めて見たときに、原子力というとても大きなシステムだけど
他人事ではない自分の暮らしと繋がったことだって思った。
当時、住んでいた鎌倉の海岸で開発の話があり、規模も内容も違うけど、重なるところがいろいろあった。

心の琴線に触れた。

ひとつの映画が、多くの人の人生に影響を与える。
そんな作品だった。

そして、この映画を観る少し前に、ウィンドファームというオーガニックコーヒーをひろめる会社の中村隆市さんが、立ち上げた「スロービジネススクール」という命を大切にする学びの学校に参加した。

そして、この学校で住んでいる鎌倉のすぐ隣に、非電化工房という電気をあまり使わない発明をしている藤村靖之先生の存在を知った。
鎌倉での上映会では、藤村先生とはじめて会って話をする機会があった。
その後、親しくさせていただけるとは想像もできなかった。

非電化工房の話は前に書いているので、こっちも読んでみてください。
お金やエネルギーは少しでも豊かな暮らしを提案する非電化工房

六ヶ所再処理工場の問題へのアクション

六ヶ所再処理工場について、「原発が一年で流す放射能を一日で流す」などと言われたが、
再処理工場の問題点については、とりあえず今回は省くとする。

海に放射能(放射性物質)が大量に流れるということが、サーファーの仲間の間で少しずつ話題になってきたことも確かだった。

そして、何かアクションをしたいと思い、中村さんがはじめた「豪快な号外」というのを配るのを手伝ったり、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」という団体がやっていた反対署名を集めてみたりした。

そんな夏のある日、自分も活動に参加して水質調査をしたりしていた
「サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン」の当時の代表の守山さんが京都から鎌倉に来た。

パタゴニア鎌倉ストアで講演をしたんだったと思う。

その少し前の6月の後半にプロサーファーの中村竜君と、地元のアーティストが六ヶ所村に見に行ったという話があり、その夜に六ヶ所再処理工場についてミーティングやるでって話になり由比ガ浜のオーガニックカフェの麻心に集まった。

海を見ながら、ミュージシャンのKazzさんのライブがあり、そしていろんな話を深夜遅くまでした。

何人かはこの問題があって勉強はしていたが、誰一人として原子力について詳しくなかった。
2011年には勉強会の講師頼まれるくらいに詳しくなっていたが、そのころはあまり知識もなかった。

六ヶ所村に行って見てきた話を聞いて、自分も行って見てきたいって思った。

「百聞は一見に如かず」
でも何も答えはない。
もんもんとした感じ。

六ヶ所村と三陸への旅

そして、竜君たちは、WAVEMENTというチームを組んで、千葉、茨城、福島、仙台と北上してイベントをやって、六ヶ所再処理工場のことを伝えることになった。

そして自分たちも急遽、SFJの仲間で青森まで行って合流することになった。
突然、六ヶ所調査団なんて名前もついて。

車で10数時間かけて、青森県六ヶ所村に行った。

花とハーブの里

早朝早く出たが、神奈川県から千葉経由で青森県についたら夜だった。

最初の行き先は、「花とハーブの里」

六ヶ所村で核燃に反対して、チューリップ畑を育てたりしている
菊川さんのところに泊めていただき、いろいろな話を聞いた。

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小柄で優しそうな菊川さんの、ブレない力強い生き方に心がとても共感した。
そして、夜はホタルが宿泊した部屋のなかを舞う、とても美しく神秘的で美しい夜だった。

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翌日は朝、菊川さんの話を聞いてから再処理工場のPR館を見学に行った。

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核燃料のペレットをつくるゲームみたいなのもある。
原子力の安全をPRするための場所で原発の周辺にはセットになっている。

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そしてサーフポイントをチェックして南下して
途中で小波で一時間ほどサーフィンもした。
真夏だしトランクス一枚で海に入ったが、海水は冷たかった。

夜はPEACELANDが主催のイベントに参加した。

ここでWAVEMENTと合流したり、地元サーファーと少し話ししたりした。

そしてこの日の夜も自然のエネルギーがはんぱなく、流星群の季節だった。
真っ暗で自動販売機の明かりが違和感感じるなか
種差海岸にみんなで寝そべって、空を見上げた。

夜の空は止まることを知らないほどの流れ星だった。

みんな、どんな願いをしたのだろう。

そして翌日は岩手の宮古の重茂漁港に行き、WAVEMENTとSFJと
岩手で再処理工場の反対運動をやっている人たちとミーティングをした。

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このときに行った宮古の三陸のリアス式の海岸が美しかった。

ここでは海を守るために長年、合成洗剤の使用を禁止していたり、森は海の恋人って言葉があるけど
地元の人たちが地道な活動をしてるのが知れた。

今後、協力していこうってことになり、このあと海の幸を食べながら
サーファーでも反対署名の運動をやろうって話になっていった。

そんで鎌倉戻ってから何度もミーティングやって、署名用紙つくったり
いろいろ勉強したり、いろんなとこに顔出して署名集めたり、議員会館行ったりって怒濤の日々が待っていた。

六ヶ所再処理工場に関しての活動などについては、また機会があれば書きたいと思います。

六ヶ所村ラプソディ
花とハーブの里サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン
三陸の海を放射能から守る岩手の会

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atsushi

atsushi

海宙工房(みそらこうぼう)主宰。 旅の途中で南の島生活3年目。 パーマカルチャーデザイナー。 地方で仕事創りはじめました。 波があったら、サーフィン。 畑やって瞑想して、ヨガやってドローイングアートを描いています。 ときおり詩も書きます。

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