栃木県那須の非電化工房は、発明家で起業家だった藤村靖之先生が電気を使わないでも ソコソコ便利で、見た目も美しい工業製品を開発している。
ただ製品を創るだけではなく、愉しく幸せな生き方の選択肢があることを実験と実践をしている研究所、ラボでもある。
電気を使わない冷蔵庫というのを初めて聞いたとき、「どうやって冷やすの?」って思った。
栃木県那須の非電化工房は発明家の藤村靖之先生が立ち上げた。
大手企業で発明を仕事にしてバリバリ働いていた藤村先生は 結婚して子どもが産まれて、子どもが喘息を持っていたのが きっかけで、空気清浄機を発明するなど環境を考えた製品を発明するようになった。
そしてお金やエネルギーは少なくても、そこそこ便利で幸せに暮らせるというのを非電化製品の発明をはじめた。 神奈川県の逗子に住み葉山で工房をやっていた先生は非電化テーマパークを創ろうと那須へ移住した。
そんな藤村先生を知ったのは、今から10年近く前、まだ逗子に住んでいた藤村先生のことを友人に聞いて、一冊の本を買った。
「愉しい非電化」という本。 電気を使わない。
アナログな製品が電化した製品より美しいのに興奮した。
非電化製品
非電化冷蔵庫
非電化製品の代表格、非電化冷蔵庫。 創り方も、コピーレフトではなく、コピーライトで公開されている。
非電化ガラス瓶浄水器
シンプルだけど美しいデザインで好き。
非電化除湿器
友人にもらった。 効果は、かなりスローです。 ようするに、そんなに除湿されない。
非電化コーヒー焙煎器
コーヒーが生豆から焙煎して美味しく飲める。 めっちゃオススメしています。
藤村先生に会いたい!
本を読んで藤村先生に会いたい! そう思ったら、その後数ヶ月で実現した。
2007年の春、鎌倉で映画「六ヶ所村ラプソディ」の上映会のゲストに呼ばれたのが、藤村先生だった。
原子力発電から出た使用済み核燃料の問題を描いた映画、「六ヶ所村ラプソディ」。
この絶妙なバランスが、なんとも言わない感じだった。
このとき映画を観て、六ヶ所村に行ってみたいって思った。
それも数ヶ月後に実現した。
六ヶ所村へ行ったときの記事 → 核燃料再処理工場のある青森県六ヶ所村へ行った話
そして、数ヶ月後今度は二人で話す時間ができた。
スロービジネススクールという「いのちを大切した仕事」を学ぶ学校の合宿が、 山梨県清里にあるキープ協会であり、最終日に講師で来た藤村先生。
当時自分が鎌倉に住んでいて先生は逗子で街では隣街だった。
家が近かったので、清里から鎌倉駅までずっと一緒。 途中の駅で一人、また一人と降りて、最後は二人きり。 時間にして数十分だったけど、いろんな話が聞けた。
その後、ときたまイベントなどでお会いする機会があった。
そして2010年の秋、日比谷公園で行われた「土と平和の祭典」というイベントに 出店していた先生に再会して、今度面白いことやっているから、参加してみないと声をかけられた。
いま、非電化カフェを創ろうとしているとか。
「地方で仕事を創る塾」
先生に誘ってもらったのが、「地方で仕事を創る塾」だった。 応募して、本を2冊読んで感想文を送った。 2011年の1月から4回、5泊9日、4月までの予定が震災の影響で5月までになり、 夏に一回補講があった。 世界観について、今の世界がどうなっているか、これからどうなっていくか。 食やエネルギーの自給について、ムーミンやスナフキンの話、酵母の話。 知識の泉のような先生の話は、聞いて飽きることはない。 最終的には、各自がよいことをして、そこそこ稼ぐビジネスモデルを創る。 月3万円ビジネスという、ひとつのビジオネスで月に3万円しか稼がないビジネスや、半カフェ半Xといって、カフェをやりながら他のビジネスをやって 相乗効果をあげるといったことを学んだ。
非電化工房のイベント
「地方で仕事を創る塾」以外にも、いろんなイベントをやっている。
非電化工房見学会とか、アースデイ那須、放射能測定、弟子も定期的に募集している。 いろんなワークショップをやっているので、ウェブをチェックしよう。
小さな家創り
ストローベイルハウス、ムーミンハウス、アースバックハウス、 小さい家創りもやっている。 どの家も数十万円で創れる家。
豊かな暮らしを提案
非電化工房では本当の意味での、豊かさは何かというのを 考えさせられると思う。
藤村先生があるとき何かのイベント言っていた言葉。
「世の中の多くの人は、お金がないと不幸だと思っている。今日、集まっている人たちはお金はなさそうだけど幸せそうに見えますね。」
そこそこの便利と工夫、助け合い、人との繋がり、とても大切な経験を先生と出逢えてできた。 感謝でいっぱいです。 たまには、那須へ遊びにいこう。
参考のリンク 非電化工房
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